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2023/4/7

近年の中学数学は無駄に問題文が長い
私が学生の時は、PHSやガラケーが主流でした。iPhoneが登場してから徐々にスマホの人が増えていき、今やスマホじゃない人の方が少ない状況だと思います。中学校の定期テスト問題をチェックしました。とにかく問題文が長くなってきています。数学に会話文が登場しています。まずは会話文から問題の意味を掴まないといけません。今は、単純に公式を当てはめるだけでなく問題意味がわからないと解けない時代です。一昔前の定期テストとは、明らかに違ってきています。これからはさらに問題の長文化が加速していき、「読解力」が無いと問題が解けないことが「当たり前」の時代になっていくと思われます。

数学は問題文が長くて本当にいやですね、、、課題はこれなんですよ。文科省教育審議委員会が出した答申。『考えさせる』~とかいうたために、『国語』と同じになっています。大学入試共通試験も、数学の問いとは無関係なやりとりの会話が三行もある。これって「なんの意味もないじゃん」って。無理やりこじつけて長文にしている。こんなんは「数学」じゃありません。数学の真髄は一行問題です。
❖閻魔が笑えば赤門は開く❖伝説の東大入試問題
「円周率が、3.05より大きいことを証明せよ」
   (1)一般角θに対して、sinθ、cosθの定義を述べよ。
(2)加法定理sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβを証明せよ。

東京大教授「(第1問)では、加法定理を証明せよ」受験生「ぎゃあああああああああああああああ」それはおそらく、試験開始直後の一瞬の出来事だったに違いないと思われます。東京大学は、受験生のすべてを否定し、第1問でいきなり完璧な絶望を植えつけたのです。東大受験生であれば、仮に意識していなかったとしても受験勉強する過程で大抵の公式の証明方法が自然と身に付いているはずです。しかし、加法定理の証明は恐ろしい盲点です。意表をつかれて血の気が引いた受験生が多数いたであろうことは容易に推測できます。「公式は証明してから使うべき」というメッセージなのでしょうか。

教科書の内容すら身に付いていない内に難しい問題集を解いている受験生に対する警告なのでしょうか。周りが並の受験生だったならば、「どうせ他の受験生もできないだろう」などと思えたのかもしれませんが、ここは東京大学、最上位層の受験生ばかりです。他の受験生には超易問、自分には超難問。最上位層が1点を争う入試においてこれがどれほど絶望的なことなのでしょうか。全ては本質を見失い、教科書を疎かにしてきた自身の愚かさが招いた悲劇であったことでしょう。もっとも、終わってみれば出来は非常に悪かったらしいので(出来ていたのは2割?)、試験中に悲観する必要は全くなかったのですが。

本来、数学において証明が重要であるのは言うまでもありません。証明できない公式を使うということは、土台が不安定な橋を渡るような危険な行為です。一方で、受験は効率の良さが大事であり、いちいち厳密な証明を気にしていては受験勉強がはかどらないのも事実です。そのような効率重視の受験数学が蔓延することに危機感を感じた東大が、「学問としての数学」の軽視に対して一石を投じようとしたのかもしれません。たったの一度でも入試で出題されたとなれば、そのインパクトは絶大です。この年以降、受験生は公式や定理を証明込みで丁寧に学習せざるを得なくなりました。

花子ちゃん、太郎ちゃんのかけあい長文は、飽き飽きします。国語で読解力を試せ!数学に持ち込むな⋯って言いたくなります。
京都大学“史上最短“の入試問題「tan1°は有理数か。」⋯オシマイ!一行問題が数学的であり、何通りかの解き方もあり、難解です。センター試験では与えられた数式から答えを導き出すという出題形式が主体だったのに対し、共通テストでは、問題文を読みそこから自ら数式を作り出す思考力が試される問題が主体となっています。数学の知識だけでなく、「読解力」「速読力」も高得点を取るための重要なポイントです。自宅で本を読む習慣をつけてくださいね。『本屋大賞』もらった小説なんかいいですよ。直木賞・芥川賞は、中学生には少し難しいかも。内容のあるマンガでもいいです。なにかに熱中して読む習慣をつけてくれたらいいですね。「読解力・速読」の育成のために。
意味を学ぶ姿勢、とっても大事ですね�『方程式は釣り合いの取れた天秤⚖』『関数は入力と出力の自動販売機』そんな意味付け、味付けで数学を美味しく頂きたい。

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