言ってしまいがちな「子どもをつぶす声かけ」
【テストの順位が上がった】
×つぶす言い方
「ほら。お母さん(お父さん)の言った通りだね。次もしっかりやりなさい」
「このくらいは点数取れて当たり前だよ」
○ほめてやる気にさせる言い方
「やっぱりできると思った。あなたを信じてよかった」
「あなたの勉強のやり方がうまくいったね」
「がんばったね!」
子どもがテストでよい点を取れば、親としてもうれしいですよね。しかし、つい「ほら、お母さん(お父さん)の言った通りだね。次もしっかりやりなさい」と声をかけていませんか?
こうした言葉が続くと、子どもは「自分の努力ではなく、親のおかげで点が取れた」と感じてしまうかもしれません。
一方、子どもがテストでよい点を取ってきても、あまり反応しない親御さんもいます。「公立中学のテストなんて、そのくらいの点が取れて当たり前でしょ」とやり過ごしてしまう。ですが、親御さんの「当たり前」は、子どもにとっては当たり前ではありません。
新しい内容を学び、そのテストがよい点数だったのは、お子さんががんばったからです。「がんばったね」と声をかけるだけで、子どもは自分の努力が認められたと感じ、自信につながります。
子どもを「本当に伸ばす」一言
ですから、できるだけ点数ではなく、そのよい結果をもたらした子どもの行動にスポットを当て、そこをほめてほしいのです。
「今回は英単語を本当によく勉強していたよね。スペルミスが1つもないなんてすごいなぁ!」
「社会はあの暗記ノートが効いていたのかもね。あなたの読みがバッチリ当たったね!」など、子どもなりに考えてやってみた対策が功を奏したら、そこは大きなほめポイントです。
ただ、これは親が子どもを普段からよく見ていないと言えません。
「じゃあ、どうしたらいい?」と言いたくなりますよね。だから、とっておきの一言がこれなのです。
「やっぱりできると思った。あなたを信じてよかった」
「えっ⁉ そんなセリフ、私は言えない……」と思った方もいると思います。
でも、この「あなたを信じている」という言葉は本当に効くのです。だまされたと思って、一度試してみてください。
子どもは大人の「信じている」という言葉を、思っている以上に感じ取っています。
記憶力と理解力、暗記力(論理的・数学的思考)
▼「記憶力と理解力、暗記力」・・・本来はそれぞれ別のものですが、「あの人は何でも知っている」「あの人は博識だ」と呼ばれる人がいる場合、その人はただ記憶力・暗記力が高い、あるいは記憶容量が大きいという訳ではないように思えます。
▼人間の頭脳をパソコンの様に
①CPU
②メモリ
③ハードディスク
で考えてみると、一般にイメージされる記憶力・暗記力や「物知り・博学」というのは、ハードディスク容量が、大きいイメージを持たれがちな場合も多いです。
実際はハードディスク容量よりも、「回転数」と「メモリ」による部分が大きいような気がします。
▼人間の脳はハードディスクと違って、記録したものをどんどん忘れて行くもので、記憶容量が多いことよりも、「記憶したものをその場に応じて、適切に取り出せる」事の方が重要だと思います。
いくらインプット量が多くても、必要な場で瞬時にアウトプットできなければ、宝の持ち腐れなわけです。
▼必要な場で必要に応じて、情報や知識を関連付けて取り出し、役立てることが出来るように、「取り出しやすい形」=「頭の中で様々なこととリンク」させ、整理されている形で保存されていることが大切なわけです。
▼家の中に1万冊の本があってどこに何があるか分からない、すぐに探せない状態よりも、机周りにどこに何があるか把握している100冊の本があって、すぐに必要な情報を取り出せる状態の方が役立つのと同じで、脳の中もそういった状態で記憶しておく方が良いように思えます。
▼テレビでは、雑学やクイズ流行りですが、雑学やクイズに強い人達は、単に知識をいっぱい持っているだけではなく、それを取り出せる状態で記憶していることに加え、持っている知識を相互に関連付けて考える思考力も持っていると感じます。
「記憶したものをその場に応じて適切に取り出せる」状態にするためにはどうすれば良いか・・・
★普段から物事を「関連付けて」考える癖をつける。
⇒物事を単体で理解・記憶するのではなく、相互に関連付けられた状態で理解・思考する。
★個別の事象から根本原理や法則性を考える癖をつける。
⇒法則性があるものは、自動的に関連付けて理解され・記憶されることになる。
・その人の「意見」と「事実」とを混同せず、事実とそれに対する意見とを、別々に考える。
・それぞれの事象に対して「何故」「どうして」と理由を考える癖をつける。
・どうでもよいこと、考えても結論が出ないことに関しては「捨てる」「保留する」ということも必要。
・様々なことに興味を持つ。
・自分が知らないということを常々意識しておく。
様々な意識をしながら生きることで、それらが習慣となります。
様々なものが、有機的に関連付けられて繋がり、検索能力が上がり、必要な時に必要な情報・知識を関連付けて取り出せるようになるのかなと思います。
▼小学生・中学生の頃から、身近な「なぜ?」を深掘りする遊びや会話、数字に親しむゲーム、家族での外出による知的好奇心の刺激、そしてディスカッションでの論理的な思考とコミュニケーション能力の向上などを通じて、理系脳は養われていきます。
◆「自分の勉強法は正しいのだろうか?」
◆「もっと効率のいい勉強法はないのだろうか?」
▼資格や受験の勉強をしていて、自分の勉強のやり方が効率のいい勉強法なのかどうか不安で心配な方も多いでしょう。
そこで、効率のいい勉強法のおすすめを紹介します。
勉強法を選ぶときの注意点やさらに効率的に学習するコツなども紹介するので、自分の勉強の仕方が不安な方はぜひ参考にして下さい。
▼音読勉強法
どれだけ普段は意欲がある人でも疲れが溜まるなどして「どうしても今日は勉強のやる気が起こらない」という日もあるでしょう。
そんな日に試してほしい勉強法が、「音読勉強法」です。
やる気が起こらなくても、とりあえず学習内容を声に出して音読してみるのです。声を発することで脳が刺激され、やる気が引き出されて「よし、勉強しよう」という気持ちになれます。
▼教科書7回読み勉強法
東京大学法学部を首席で卒業し、現在は弁護士として活動する山口真由さんの勉強法です。この勉強法の基本はその名の通り、「教科書を7回読む」もの。
1〜3回目は、教科書の内容を読み、出題範囲を把握する作業。そして4〜7回目は、「教科書のここにこの内容が書かれている」のを確認する作業です。
理解度は3回目までほぼ横ばいです。しかし4回目から急に理解度が上昇し、7回目に到達する頃には、細かい部分まで理解できるのだといいます。
この勉強法に適しているのは、社会・英語・理科などの、暗記を必要とする教科です。
▼数学のおすすめ勉強法
数学がいつの間にか分からなくなってしまう原因の1つに「問題文が何を言っているのか分からない」という状態があります。この状態の一因が読解力不足です。
数学の問題は言い回しが独特で、問題文の意図が掴めないと解くのが難しいです。まずは学校の授業をしっかり聞いて、先生の噛み砕いた説明で理解できるよう努力しましょう。
とはいえ、数学はもともと苦手意識を持っている人も多いので、以下のような本を読んで数学への興味関心を高めるのもおすすめです。
【算数なんて怖くない】H.M.エンツェンスベルガー,R.S.ベルナー,丘沢 静也「晶文社」
◆【抽象化】引き算的、因数分解的思考法ですね◆「余事象」「伝えること」とは、「伝えないこと」を決めること。【とってい】
【まずは、とにかく始めることだ「みつお」】
前進するための秘訣は、始めることだ。Mark Twain(マーク・トウェイン)
▼勉強や仕事などで、やるべきだと分かっていても億劫でなかなか取り掛かれない、という経験はありませんか。この言葉は、そんなときに心に留めておいてほしい言葉です。
▼この言葉を日本語にすると、「前進するための秘訣は、始めることだ。」となります。誰もが当たり前に理解しているかもしれませんが、実行するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
▼この言葉を残したのはアメリカの小説家、マーク・トウェインです。
彼は、1865年ニューヨークのサタデイ・プレス紙に「ジム・スマイリーとその跳び蛙」が掲載され一躍有名になりました。
▼また、「トム・ソーヤーの冒険」や「ハックルベリ・フィンの冒険」などの幼年時代の自伝的小説は、20世紀アメリカ文学に大きな影響を与えました。風刺文学の最高峰である「コネティカットのヤンキー」の作者でもあります。
▼このように文学において大きな成功を収めた彼は、前進するために「始める」ということができる人だったのでしょう。
勉強においても、始めてしまえばそれほど大変ではないのに、なかなか机に向かうことができないことはよくありますよね。しかし、始めないことには何の成果も得られないのです。青春まっただ中の小学生・中学生・高校生には、心してほしいと思います。
▼前進し、成功を収めるためにもマーク・トウェインのこの言葉を思い出して、まずは「始める」ということを大切にしていきたいものですね。
『知識』と『知恵』
▼学びは、決して知識や情報を頭で理解し、記憶するだけではありません。何かの知識を持ってそれを身体を通して感じてみる、つまり身体感覚を伴う体験で「気づき」「腑に落ちる」ということが起きます。
体験を通して、初めて学びは知恵に転化するのです。この自分の身体の体験から起きる学びこそが、私たちの意識を変化させ、人間としての成長と進化をもたらしている源なのです。
▼数学の得意な人と苦手な人、好きな人と嫌いな人の違いの特徴は、以下の点です。
①「考えることができるか、できないか」
②「考えようとするか、しないか」
問題を見て、
③「すぐに分からないと諦めてしまうか、何とか解こうと試行錯誤しながら、考えようとするか、しないか」
▼試行錯誤しながら考え、「考える力」を伸ばし続けたお子様と、そうでないお子様では、年齢が上がるにつれ、数学力の差は目に見えて大きくなってきます。
▼「わかる」と「ひらめく」
数学は勉強をすれば、「解法がわかる」ようになってきます。学校のテストなどでは、頑張って勉強し、解法がわかれば十分に高得点が取れるようになります。
数学の入試問題などの応用問題では、平均点は取れても、「わかる」だけでは高得点はなかなか取れません。
▼壁を突破するためには、「ひらめく」ことが重要になってきます。「ひらめく力」は「考える力」であり、「考える力」を伸ばすためには、「考える習慣」が大切です。
「考える習慣」を身に付け、「考える力」を伸ばしていきましょう。
解説があれば、効率良く「解法がわかる」ようになり、成績も効率良く上げることができます。
▼「従来の暗記重視の教育は良くない、もっと子供たちに考えさせるような授業をするべきだ」という言葉をよく耳にします。なんとなく良い言葉のように聞こえてしまうのですが、私はあまり好きではありません。
▼まず知識を持たなければ、何を思考すれば良いかもわからないし、物事が正しいのか間違っているのかを判断することもできません。
社会人になって、「結局、信用できるのは知識のある人だ」ということを実感する機会も多いです。
「暗記なんて、しょうもない」という言葉に逃げずに、まずは暗記から勉強を始めましょう。