言ってしまいがちな「子どもをつぶす声かけ」
【テストの順位が上がった】
×つぶす言い方
「ほら。お母さん(お父さん)の言った通りだね。次もしっかりやりなさい」
「このくらいは点数取れて当たり前だよ」
○ほめてやる気にさせる言い方
「やっぱりできると思った。あなたを信じてよかった」
「あなたの勉強のやり方がうまくいったね」
「がんばったね!」
子どもがテストでよい点を取れば、親としてもうれしいですよね。しかし、つい「ほら、お母さん(お父さん)の言った通りだね。次もしっかりやりなさい」と声をかけていませんか?
こうした言葉が続くと、子どもは「自分の努力ではなく、親のおかげで点が取れた」と感じてしまうかもしれません。
一方、子どもがテストでよい点を取ってきても、あまり反応しない親御さんもいます。「公立中学のテストなんて、そのくらいの点が取れて当たり前でしょ」とやり過ごしてしまう。ですが、親御さんの「当たり前」は、子どもにとっては当たり前ではありません。
新しい内容を学び、そのテストがよい点数だったのは、お子さんががんばったからです。「がんばったね」と声をかけるだけで、子どもは自分の努力が認められたと感じ、自信につながります。
子どもを「本当に伸ばす」一言
ですから、できるだけ点数ではなく、そのよい結果をもたらした子どもの行動にスポットを当て、そこをほめてほしいのです。
「今回は英単語を本当によく勉強していたよね。スペルミスが1つもないなんてすごいなぁ!」
「社会はあの暗記ノートが効いていたのかもね。あなたの読みがバッチリ当たったね!」など、子どもなりに考えてやってみた対策が功を奏したら、そこは大きなほめポイントです。
ただ、これは親が子どもを普段からよく見ていないと言えません。
「じゃあ、どうしたらいい?」と言いたくなりますよね。だから、とっておきの一言がこれなのです。
「やっぱりできると思った。あなたを信じてよかった」
「えっ⁉ そんなセリフ、私は言えない……」と思った方もいると思います。
でも、この「あなたを信じている」という言葉は本当に効くのです。だまされたと思って、一度試してみてください。
子どもは大人の「信じている」という言葉を、思っている以上に感じ取っています。