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2023/4/20

賢い親がしている、子どもを勉強好きにする「声かけ」とは?
         100点テストの褒め方・№2
「慢心するな、次も頑張れ」もダメなのか?
「気を抜かないで、次も頑張ってね」=「まだまだ」というメッセージで、結果を出すために頑張り続けることが重要だ、という声かけです。慢心するなよ、という意味合いが込められていますが、毎回これを続けると、「どんなに一生懸命やっても終わりがなく、ずっと認められない」と感じてしまいます。
「100点なんてすごい!おめでとう。でも気を抜かないで、次も頑張ってね」という具合です。すると、どうなるか。子どもにより強いプレッシャーをあたえることになります。 徹底した親の「結果主義」の姿勢により、「いい点を取れない自分は価値のない存在だ」と決めつけ、打たれ弱い体質になってしまうのです。一度失敗すると、「次も失敗するかもしれない」と恐れ、チャレンジや努力を放棄してしまう。頑張り続けた結果、突如、糸が「ぷつっ」と切れたように勉強への意欲をなくすことが実際にあるのです。最終的には、勉強嫌いになってしまう危険性があるのです。

賢い親がしている、子どもを勉強好きにする「声かけ」とは?
「よく頑張っていた結果ね」の場合
この場合はどうでしょうか。100点そのものを褒めるより、テストまでの期間の子どもの取り組みを認めて“価値付ける”声かけです。「普段からよく練習したからだね」。「○○さんがよく教えてくれて、それを素直に受けた結果が出たね」。「前回の反省を生かしたからだね」。これらの声かけの最大のメリットは、「たとえ次が100点でない場合でも成長につなげられる」ということです。
テストの結果が芳しくなかった場合でも、子ども自身が先の例の逆を自然と考えるようになります。「普段から練習をしなかったからかな」。「せっかく教えてくれたことを素直に守らなかったからかも」。「前回の反省をそのままにしたからだな」。つまり、子どもが勉強の過程そのものに価値を置き、どのような結果もプラスな方向に生かせるようになるのです。

子どもが勉強好きになる塾「過程主義」です。仮にある生徒の勉強の理解が正しくない場合でも、それを受け入れます。なぜなら、「結果主義」ではなく「過程主義」だからです。指導者には多様な意見を大切にする“懐の深さ”があるのです。
結果主義がはびこる塾では、おちおち間違えることもできません。ますます萎縮して、勉強へのモチベーションは低くなるでしょう。「子育てにも正解はない」というおおらかさが大切ではないでしょうか。最初から「100%覚え、100%答える」という完璧主義は必要ありません。間違いは学び、という寛容な姿勢を身につけたいものです。

100点満点を求める親はいつも「他人と比べる」
子どもが幼い頃は、「あんよが上手」という声かけで構わないのです。結果主義でいい。子どもにとって、できるようになることを褒めてくれた、またそれ以上に、自分を見てくれたという喜びを感じます。しかし、この「○○ができるからすごい」をいつまでも続けていると、そういう価値観を無意識に植え付けることになります。できるからすごいのではなく、子どもの頑張り、存在、行為そのものを普段から認める。だからこそ、結果がうまくいったときに「おめでとう」と言えますし、うまくいかなくても「頑張ったね」と言えるのです。

大事なのは、わが子の頑張りをどれくらい観察できているかです。動作が遅いなりに頑張るわが子を認めるのは、忍耐がいります。「認」という言葉は、「言」を「忍」ぶことです。親はつい望む結果を子に求めてしまいます。でも、そこで「忍」ぶことができるか。どんな言葉を発するかによって真価が問われるのです。
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