★高校数学への招待状★思考の「ひっくり返し」で世界が変わる?
受験シーズンもいよいよ佳境。
塾の教室で、必死に机に向かう中学生の皆さんの背中には、私たち講師も胸が熱くなります。
特に、中学3年生で入塾した生徒さんたちが、驚異的な追い込みで見せる「最後の伸び」は、本当にお見事です!
そんな皆さんが志望校を突破したあと、高校数学で最初に出会う「論理のパズル」を少しだけ先取りしてお話ししましょう。
1. 視点を変える「対偶(たいぐう)」の技
「数学が面白いなら、成績は上がる」という言葉、これと全く同じ意味を保ったまま、文章を裏返すのが「対偶」です。
「成績が上がらないなら、数学は面白くない(はずだ)」正面から証明するのが難しいとき、あえて裏口に回って正しさを証明する。賢い「言い換え」の技ですね。
2. あえて間違えて見せる「背理法(はいりほう)」
もう一つ、高校数学の真骨頂が「背理法」です。あえてウソの仮定をして、自爆を誘うドラマチックな証明術です。
例えば「√2 は分数だ!」とウソの仮定をしてみます。
その式を二乗して計算を進めると……不思議なことに、式の左側では「2」という数字が奇数個なのに、右側では二乗の影響で偶数個になる、という「絶対にありえない矛盾」が起きるのです。
「ほら、既約分数だと仮定したから自爆した。」
だから「√2は無理数なんだ!」と結論づけるわけです。
最後にこうした論理の美しさに触れると、数学は単なる計算ではなく、**「正しく考えるための武器」**だと気づきます。
小学生からコツコツ頑張ってきた子も、中3で一気にスパートをかけた子も、高校という新しい舞台では、ぜひ「知的な遊び心」を持って学んでほしいと願っています。
サクシードでの学びは、人生の通過点。でも、ここで培った「論理的に答えを導く力」は、一生モノの宝物になるはずです!
塾屋の「危機感」に踊らされていませんか?
先日、ある学習塾の元担当者と話す機会がありました。彼は短期間で小学生・中学生の生徒数を倍増させた実績の持ち主ですが、その手法は実に巧妙です。
まず中学受験を控えた小学生に、平均30点ほどの極めて難しいテストを受けさせ、親には「学校の勉強だけでは通用しない」と不安を植え付けます。
その裏で楽しい理科実験を見せて親を安心させ、最後に「30点」という現実を突きつける。
不安と安心のギャップで「学習診断」へと誘導し、そのまま入会させる……。まさに**「危機感を煽れば、塾屋が儲かる」**という構図です。
しかし、本来の教育とは、あるいは地域に根ざした塾の役割とは「不安を解消するために通うもの」であってはいけないはずです。
私が理想とするのは、**「エラーを恐れて届きそうな球だけを待つ」生徒ではなく、「エラーしてもいいから、届きそうにない球に必死で飛びつく」**生徒を育てることです。
小学生のうちからバッターボックスで「見逃し三振」をして立ち尽くす癖がついてしまうと、中学生になって勉強の難易度が上がったときに、挑戦すること自体を諦めてしまいます。たとえ「空振り三振」に終わっても、全力でバットを振る経験の方が、次への成長に確実に繋がります。なぜなら、その空振りの軌道こそが、自分の限界を知り、新しい技術を身につけるための「自分だけのデータ」になるからです。
こうした**「自分から飛びつく勇気」**を育むために、私たち塾講師に求められるのは、生徒との適切な距離感です。 依存させすぎては自立の芽を摘み、突き放しすぎては不安で動けなくなってしまいます。
小学生、中学生という多感な時期に、生徒が失敗を恐れずに思考のキャンバスへ「大きな図」をフリーハンドで描き、自分の目で見て、手を動かして試行錯誤できる。
そんな「心の安全基地」のような環境を守ることが私たちの使命です。
【生徒たちへ】勉強で死んだ人はいない!死ぬ気で一度、やってみな!
「先生、勉強しすぎて死んじゃうよ~」なんて冗談を言う子がたまにいますが、私は毎年、塾に来る中学生や小学生たちにこう断言しています。
「大丈夫、日本で勉強しすぎて死んだ人は一人もいないから。安心して死ぬ気でやりなさい!」と。
気になって調べてみたのですが、日本では本当にいないようです。
昔の中国の「科挙」という試験では、あまりの過酷さに命を落とす人もいたようですが、現代の日本の受験はそこまでではありません。三日間閉じ込められるわけでも、落ちて命を取られるわけでもない。
たかだか数ヶ月、数年間の挑戦です。
人生を変えるのは「心のスイッチ」
「たった一年の勉強で人生が変わるの?」と思うかもしれません。 でも、部活を引退した夏から猛勉強して第一志望に合格した先輩や、コツコツ朝練を続けてレギュラーを掴んだ仲間を思い出してください。
「やるぞ!」と決めて継続すること。これだけで、運命は動き出します。
私の好きな言葉があります。
①心が変われば、態度が変わる。
②態度が変われば、行動が変わる。
③行動が変われば、習慣が変わる。
④習慣が変われば、人格が変わる。
⑤人格が変われば、運命が変わる。
⑥運命が変われば、人生が変わる。
すべては自分の「意志」一つで、未来はいくらでも塗り替えられるのです。
「習慣」という最強の武器を手に入れる。
とはいえ、コツコツ続けるのは並大抵のことではありません。 コツは、無理のない作業から習慣化すること。
「朝起きたら、まず机につく」。 勉強しなくてもいい、ただ座るだけ。 これを繰り返すだけで、体は自然と「勉強モード」を覚えていきます。
もし、自分に何が足りないのか、どう進めばいいのか分からなくなった時は、知識のある人――つまり、私たち塾の先生を頼ってください。 足りないものを補うステップさえ見えれば、あとは進むだけです。
行きたい学校があるなら、四の五の言わず、一度「死ぬ気で」向き合ってみませんか。
大丈夫、死にゃしないから。 その一歩の先に、見たこともない新しい自分の人生が待っていますよ!
★100点は取らなくていい?★
「*合格する子*」の共通点
中学受験を控えた小学生や、高校受験に挑む中学生を持つ保護者様にとって、テストの「点数」は一番の関心事かもしれません。しかし、長年塾で多くの生徒を見てきた経験から言えるのは、「できた!」と喜ぶ子ほど危うく、「ミスをしたかも…」と不安がる子ほど合格に近いという事実です。
自分の「わからない」が見えていますか?
実力テストで常に90点以上を取る小学生・中学生は、自分がどの問題で、どう考え、どこで迷ったかを正確に再現できます。
反対に、伸び悩む子は「解けなかった自覚」がありません。
何がわかっていて、何が理解できていないのか。この「振り返り」ができるかどうかが、塾での学習効率を劇的に変えるポイントです。
100点よりも「納得の95点」を
私は常々「100点はいらない」と伝えています。なぜなら、中には解く必要のない「悪問」や「難問」が含まれているからです。そこに手を出してドボンするより、95点を狙って、確実に80〜90点台をキープする。これこそが、本番で勝ち抜くための「教育者の常識」です。
基礎を信じ、誰かのために頑張る力
難しい問題集(エフォート、コアなど)をただこなすだけでは吐き気がするだけです。
大切なのは、
①分からない時は素直に聞く
②毎日コツコツ続ける
③応用より先に「基礎」を固める
④目先の点数より「誰のために頑張るか」を考える
たとえ模試の結果が振るわなくても、次の目標を見据え、今まで積み上げてきた自分を信じること。
そんな強い心を、日々の塾の指導を通じて育てていきたいと考えています。
学ぶから人生が楽しくなる!親が子に伝えたい「一生モノの習慣」
▼「勉強しなさい!」とつい言ってしまう毎日ですが、本来「学ぶこと」は人生を豊かにする最高の喜びです。小学生や中学生のお子さんを持つ保護者の方にこそ知ってほしい、学びを「苦痛」から「喜び」に変える心の持ち方をお伝えします。
▼まず大切なのは、順位などの「勝ち負け」にこだわるより、学ぶプロセスそのものを楽しむことです。「知る」ことは本来ワクワクする体験です。できなかったことができるようになる、知らなかった知識が増える。その無上の喜びを塾や家庭で共有することで、子どもたちの心は若々しく輝き始めます。
▼また、失敗を恐れない姿勢も重要です。最近失敗がないというのは、何も新しいことに挑戦していない証拠かもしれません。初めての経験による緊張を「どきどき感」として楽しみ、たくさん挑戦してたくさん失敗しましょう。
▼数学を解く時のように「急がない・飛ばさない・誤魔化さない」で考え抜く力が、困難を生き抜く強さに変わります。
▼自分らしく生きるとは、周りに振り回されず好きなことを追求することです。たとえ行動を失敗しても、人格まで否定する必要はありません。
「ありがとう」と言える謙虚な心を忘れず、素晴らしい習慣を身につければ、自ずと素晴らしい性格が育まれます。
◆「投げ出さない、信じ抜く」。ダメになりそうな時、その「一番大事なこと」を親子で大切にしながら、共に学びを楽しんでいきましょう。