数学の文章問題を国語力のせいにするウソ
▼共通テストや公立高校の数学の入試問題は問題文が長い。
なぜかお役所が作る数学のテスト問題は問題文を長くして、考える力を試そうとします。これはなぜでしょう?
理由は国立大学の二次のように問題そのものを難しくするわけにいかないから、問題文を長くして誤魔化しているのです。
その上、問題数を多くして、読み取るのに時間がかかる問題で生徒を焦らせ、得点させないようにする、とてもセコイ戦法をお役所は取るわけです。
申請をしてほしくないから、わざと分かりにくい書類にしている役人根性はここでも発揮されるわけです。
▼そこで、「国語力」と言い出す教育関係者が言います。
確かに共通テストなどでは、「これは数学の問題か?」というほど長い文章の問題もあります。
でも、屁理屈をこねまわして大したことでもないことを御大層に書いて煙に巻いている小林秀雄の文章のようなものではありません。
公立高校の入試問題などではなおさらです。何を書いているのか分からないものなどありません。ただ長いので、焦って読む受験生はしっかりと読めないだけです。
▼大学受験生で中学生並、高校受験生で小学生並みの語彙力がないほどの場合は除いて、国語力の問題ではないように思います。
これを国語力の問題だという教育関係者や塾がいます。なぜでしょう?
▼題意を把握させる数学の学習ができないから
こういう数学の長い文章を読むとき、共通テストなどでは導入式などが示されている中で読むとき、成績優秀な受験生はどういうふうに読むでしょう?
当然「何の問題で、何を聞いているのか?」と出題意図=題意を考えながら読むわけです。そのためには、数学の学力が必要なわけです。
▼特別授業でお金が取れる
それに数学の成績を上げるのに数学の学習が必要なら、塾は別料金を取れません。でも「数学の学習に国語が必要。」だと目新しいことを言って親の目を引けば新しい授業を売り込めるとしか思えないんですよ。不安は、お金になります。
国語を語彙能力や段落構成とは無縁な簡単な数学の文章題で教える授業を組んで、実は数学を教えて小問の2~3問でも解けるようにするというフェイクだと思うのです。
▼偏差値50台の生徒には、この頭をフル回転させる数学の基礎学力がありません。そして、そんな基礎学力を教えて頭ををフル回転できるのは、公立中学では通知簿が4で並んでいる生徒以上、高校生では進研模試で偏差値65以上の生徒のみです。
だから、多くの生徒は数学を教えても解決しません。
だから、国語力の問題にすり替えているとしか私には思えないのです。
★「先取り学習が大事だ!」って言う教育産業に騙されて、ひたすら数学ばっかりやって教科バランスが崩壊する生徒がいます。
「大学受験は高1で決まる」とか言う人たちには頼むから黙っててくれ、としか思いません。
確かに大学受験は高1で決まる要素は大きいと思いますが、その要素は数学を1年で数Ⅲまで終わらせるとかではありません。 とってぃ=数学を愛する人
数学を勉強することで身につく4つの数学的思考力
なぜ数学を勉強するのでしょうか。
数学は、「数学的思考力」を養うために勉強します。
この数学的思考力こそが、「わからない問題をどう解決するかを考える力」です。
数学的思考力を身につけることで、直接的に数学ができるようになるだけでなく、数学以外の場面でも生活が向上します。
①情報を適切に分解して整理する力
問題の中から必要な情報を箇条書きや表にして整理する力のことです。
直接数学に関係する部分では、問題文をいくつかの条件に分割したり、どの条件が大切かを判断したりするときに必要となります。
数学に関係ない部分では、情報の取捨選択が上手になり、わかりやすく話しをすることができるようになります。
②モデル化(抽象化)する力
不要な情報をそぎ落とし、本質のみを抜き出すことで、問題を単純化する力です。
数学に関係することでは、以下のようなことを行う力です。
文章題を解くときに、問題文の情報から式をつくる。
偶数のことを、数字と記号を用いて「2n(nは整数)」と表す。
地図が存在するのはモデル化力を活かしている人たちのおかげと言えます。
また、モデル化されたものは物事の本質のみを表します。そのため、どうすれば問題を解決できるかという問題解決へのプロセスが見えやすくなります。
③具体化する力
具体的に試してみて、物事を把握する力のことです。
数学の問題を解いているときに、文字が多くてわかりづらいと思ったことがありませんか?
このとき、具体的な数字を当てはめてみると、問題がどのようなことを言っているかを把握しやすくなります。
数学以外の場面では、何か問題が起きたときに、具体的に対応法を考えることができるようになり、解決しやすくなります。
④表現する力
言葉どおり、自分の考えなどを表現して他人に伝える力のことです。
論理的に考える力とも密接にかかわっています。
数学においては、定理の証明や文章形式の解答をつくるときに必要となる力です。
数学以外では、例えば日常生活の中で、思っていることを人に伝えるときに役立ちます。
部活や仕事の場面でも、新しいアイディアや問題解決のプロセスを思いついたとき、それを上手に伝えるために非常に役立つ力です。
数学的思考力を伝えることで、数学以外の解決能力も上がります。
以上、4つの数学的思考力を一度に鍛えることができる科目が数学です。
数学をしっかりと学べば、社会に出てから直面する困難や問題を解決する能力が格段に上がるということです。
「数学的思考力を養うことができるからこそ、学校で勉強する科目の中では数学が一番大切である」
これからは、数学的思考力を身につけることを目標に、数学を勉強しましょう。
言ってしまいがちな「子どもをつぶす声かけ」
【テストの順位が上がった】
×つぶす言い方
「ほら。お母さん(お父さん)の言った通りだね。次もしっかりやりなさい」
「このくらいは点数取れて当たり前だよ」
○ほめてやる気にさせる言い方
「やっぱりできると思った。あなたを信じてよかった」
「あなたの勉強のやり方がうまくいったね」
「がんばったね!」
子どもがテストでよい点を取れば、親としてもうれしいですよね。しかし、つい「ほら、お母さん(お父さん)の言った通りだね。次もしっかりやりなさい」と声をかけていませんか?
こうした言葉が続くと、子どもは「自分の努力ではなく、親のおかげで点が取れた」と感じてしまうかもしれません。
一方、子どもがテストでよい点を取ってきても、あまり反応しない親御さんもいます。「公立中学のテストなんて、そのくらいの点が取れて当たり前でしょ」とやり過ごしてしまう。ですが、親御さんの「当たり前」は、子どもにとっては当たり前ではありません。
新しい内容を学び、そのテストがよい点数だったのは、お子さんががんばったからです。「がんばったね」と声をかけるだけで、子どもは自分の努力が認められたと感じ、自信につながります。
子どもを「本当に伸ばす」一言
ですから、できるだけ点数ではなく、そのよい結果をもたらした子どもの行動にスポットを当て、そこをほめてほしいのです。
「今回は英単語を本当によく勉強していたよね。スペルミスが1つもないなんてすごいなぁ!」
「社会はあの暗記ノートが効いていたのかもね。あなたの読みがバッチリ当たったね!」など、子どもなりに考えてやってみた対策が功を奏したら、そこは大きなほめポイントです。
ただ、これは親が子どもを普段からよく見ていないと言えません。
「じゃあ、どうしたらいい?」と言いたくなりますよね。だから、とっておきの一言がこれなのです。
「やっぱりできると思った。あなたを信じてよかった」
「えっ⁉ そんなセリフ、私は言えない……」と思った方もいると思います。
でも、この「あなたを信じている」という言葉は本当に効くのです。だまされたと思って、一度試してみてください。
子どもは大人の「信じている」という言葉を、思っている以上に感じ取っています。
記憶力と理解力、暗記力(論理的・数学的思考)
▼「記憶力と理解力、暗記力」・・・本来はそれぞれ別のものですが、「あの人は何でも知っている」「あの人は博識だ」と呼ばれる人がいる場合、その人はただ記憶力・暗記力が高い、あるいは記憶容量が大きいという訳ではないように思えます。
▼人間の頭脳をパソコンの様に
①CPU
②メモリ
③ハードディスク
で考えてみると、一般にイメージされる記憶力・暗記力や「物知り・博学」というのは、ハードディスク容量が、大きいイメージを持たれがちな場合も多いです。
実際はハードディスク容量よりも、「回転数」と「メモリ」による部分が大きいような気がします。
▼人間の脳はハードディスクと違って、記録したものをどんどん忘れて行くもので、記憶容量が多いことよりも、「記憶したものをその場に応じて、適切に取り出せる」事の方が重要だと思います。
いくらインプット量が多くても、必要な場で瞬時にアウトプットできなければ、宝の持ち腐れなわけです。
▼必要な場で必要に応じて、情報や知識を関連付けて取り出し、役立てることが出来るように、「取り出しやすい形」=「頭の中で様々なこととリンク」させ、整理されている形で保存されていることが大切なわけです。
▼家の中に1万冊の本があってどこに何があるか分からない、すぐに探せない状態よりも、机周りにどこに何があるか把握している100冊の本があって、すぐに必要な情報を取り出せる状態の方が役立つのと同じで、脳の中もそういった状態で記憶しておく方が良いように思えます。
▼テレビでは、雑学やクイズ流行りですが、雑学やクイズに強い人達は、単に知識をいっぱい持っているだけではなく、それを取り出せる状態で記憶していることに加え、持っている知識を相互に関連付けて考える思考力も持っていると感じます。
「記憶したものをその場に応じて適切に取り出せる」状態にするためにはどうすれば良いか・・・
★普段から物事を「関連付けて」考える癖をつける。
⇒物事を単体で理解・記憶するのではなく、相互に関連付けられた状態で理解・思考する。
★個別の事象から根本原理や法則性を考える癖をつける。
⇒法則性があるものは、自動的に関連付けて理解され・記憶されることになる。
・その人の「意見」と「事実」とを混同せず、事実とそれに対する意見とを、別々に考える。
・それぞれの事象に対して「何故」「どうして」と理由を考える癖をつける。
・どうでもよいこと、考えても結論が出ないことに関しては「捨てる」「保留する」ということも必要。
・様々なことに興味を持つ。
・自分が知らないということを常々意識しておく。
様々な意識をしながら生きることで、それらが習慣となります。
様々なものが、有機的に関連付けられて繋がり、検索能力が上がり、必要な時に必要な情報・知識を関連付けて取り出せるようになるのかなと思います。
▼小学生・中学生の頃から、身近な「なぜ?」を深掘りする遊びや会話、数字に親しむゲーム、家族での外出による知的好奇心の刺激、そしてディスカッションでの論理的な思考とコミュニケーション能力の向上などを通じて、理系脳は養われていきます。
◆「自分の勉強法は正しいのだろうか?」
◆「もっと効率のいい勉強法はないのだろうか?」
▼資格や受験の勉強をしていて、自分の勉強のやり方が効率のいい勉強法なのかどうか不安で心配な方も多いでしょう。
そこで、効率のいい勉強法のおすすめを紹介します。
勉強法を選ぶときの注意点やさらに効率的に学習するコツなども紹介するので、自分の勉強の仕方が不安な方はぜひ参考にして下さい。
▼音読勉強法
どれだけ普段は意欲がある人でも疲れが溜まるなどして「どうしても今日は勉強のやる気が起こらない」という日もあるでしょう。
そんな日に試してほしい勉強法が、「音読勉強法」です。
やる気が起こらなくても、とりあえず学習内容を声に出して音読してみるのです。声を発することで脳が刺激され、やる気が引き出されて「よし、勉強しよう」という気持ちになれます。
▼教科書7回読み勉強法
東京大学法学部を首席で卒業し、現在は弁護士として活動する山口真由さんの勉強法です。この勉強法の基本はその名の通り、「教科書を7回読む」もの。
1〜3回目は、教科書の内容を読み、出題範囲を把握する作業。そして4〜7回目は、「教科書のここにこの内容が書かれている」のを確認する作業です。
理解度は3回目までほぼ横ばいです。しかし4回目から急に理解度が上昇し、7回目に到達する頃には、細かい部分まで理解できるのだといいます。
この勉強法に適しているのは、社会・英語・理科などの、暗記を必要とする教科です。
▼数学のおすすめ勉強法
数学がいつの間にか分からなくなってしまう原因の1つに「問題文が何を言っているのか分からない」という状態があります。この状態の一因が読解力不足です。
数学の問題は言い回しが独特で、問題文の意図が掴めないと解くのが難しいです。まずは学校の授業をしっかり聞いて、先生の噛み砕いた説明で理解できるよう努力しましょう。
とはいえ、数学はもともと苦手意識を持っている人も多いので、以下のような本を読んで数学への興味関心を高めるのもおすすめです。
【算数なんて怖くない】H.M.エンツェンスベルガー,R.S.ベルナー,丘沢 静也「晶文社」
◆【抽象化】引き算的、因数分解的思考法ですね◆「余事象」「伝えること」とは、「伝えないこと」を決めること。【とってい】