中学生・小学生必見!五感をフル活用した数学の効率的な暗記術
脳の仕組みを知って効率アップ!暗記の最大のコツは「五感」にあり
★中学生の学習で避けて通れない「暗記」。特に算数や数学は覚えることが少ないと言われますが、その根幹となる**「定義」「定理」「公理」**をしっかり記憶しなければ、先に進むことはできません。
人間の脳はもともと忘れるようにできています。そこで記憶力を高め、知識を定着させるには、**「五感を使い、複数の神経を刺激する」**というシンプルなコツが効果的です。
単に目で教科書を追うだけの学習法では、使う感覚は視覚のみ。これに、聴覚や触覚などの他の感覚をプラスすることで、記憶への定着率を格段に高めることができます。
▼数学の暗記を加速させる五感フル活用法
この勉強法は、時間と手間がかかりますが、その行為そのものが多くの神経を刺激します。
◎視覚: 書いた字句を見る、図形や数式を目で追う。
情報をインプットし、形として記憶するために使います。
◎触覚: ノートに定義や定理を書く(手を動かす)。
書く動作が脳を刺激し、身体的な記憶として定着します。
◎聴覚: 定義や定理を声に出して音読する。自分の声を聞く。
視覚の情報に聴覚の情報が加わり、記憶が強化されます。
例:「平行四辺形の定義」を覚えるとき
ベッドでゴロゴロしながら教科書を眺める(視覚のみ)のではなく、以下の方法を試してみましょう。
【音読+視覚】: 「向かい合う二組の辺がそれぞれ平行な四角形である」と声に出して読み上げる。
【触覚+視覚】: それをノートに20回書き写す。
このように**「書く(触覚)」、「発音する(聴覚)」、「書いた字を見る(視覚)」**を組み合わせることで、脳は「これは重要な情報だ」と認識し、記憶が定着しやすくなるのです。
▼数学で暗記すべき「3つのキホン」
算数・数学は、基本さえ押さえれば、あとは組み合わせや応用で点数を稼ぎやすい教科です。そのためにも、ベースとなる用語をしっかりと暗記しましょう。
1. 定義 意味: 「…は、◎である」とルールとして定めたこと。
例: 平行四辺形の定義は「向かい合う二組の辺がそれぞれ平行な四角形である」と決められています。
2. 定理 意味: 数学上で証明が必要なもの。定義から派生する性質です。
例: 平行四辺形の性質として、以下の4つがあります。
向かい合う二組の辺の長さは等しい。
対角線は互いの中点で交わる。
向かい合う二組の角は等しい。
一組の向かい合う辺が平行で、かつ長さが等しい。
3. 公理 意味: 「当たり前じゃん」と言うような、証明を必要としない根本的な基本原理。
例:「1は自然数である。」
「nが自然数ならばn+1も自然数である。」
★これらの定義と定理を五感をフル活用して20回書く20回音読するという一見地味な作業を繰り返すことが、中学生が数学を得意にするための近道です。
さあ、今日から五感をフル活用して、小学生の頃から積み上げてきた数学の知識をさらに強固なものにしていきましょう!