「褒めて伸ばす」ぬるま湯を捨て、壁を乗り越える強い学力を
「褒めて伸ばす」「通い放題」といった甘い言葉で生徒を引きつける塾が溢れています。
しかし、そうした甘やかしの中で育った子どもたちが直面するのは、実力と結果だけが問われる厳しい現実社会です。ペナルティもなく、大人が機嫌をとってくれる環境では、上昇意欲も自制心(GRIT)も育ちません。
結果として、社会に出たときに荒波に耐えられず、淘汰されてしまうリスクを抱えることになります。
本当に子どもたちの未来を考えるならば、目先の甘やかしではなく、「確かな学力」という一生モノの武器を授けることこそが塾の使命です。そのためには、できないことや苦手な分野から逃げずに立ち向かい、「できる」に変えていく泥臭い努力のプロセスが不可欠となります。
実際、小学生や中学生の学習支援の現場や教育研究でも、苦手分野を克服した子どもたちは、特別な才能があったからではなく「小さな成功体験の積み重ね」によって変貌を遂げています。
たとえば、小学生が算数の「小数のわり算」でつまずいている場合、まずは必ず割り切れる簡単な計算を何十問もこなすことで自信をつけ、段階的に複雑な問題へ挑めるようになった例があります。
「割合」が苦手なら、小数・百分率・歩合の換算という基礎の徹底演習と簡単な文章題の反復により、「全体と部分の関係」を感覚的に理解させます。
また、中学生が苦手としやすい「二次関数の変域」でも、グラフを描いて類似問題を計算し続けることで、視覚と計算の両面から解法パターンを身体に染み込ませて克服していきます。
このように、小学生のうちからスモールステップで「できること」を一つずつ増やしていく挑戦こそが、本物の学力と強い精神力を育みます。
ぬるま湯を捨て、壁を乗り越える経験を重ねた子どもだけが、どんな社会の変化にも揺るがない真の自信を手に入れることができるのです。