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2020/12/23

数学は社会で役に立つのか

「アーティストは、センス × 努力 だ!」みたいな会話をするとき、これは因数分解という概念の具体化です。一見すると『センス + 努力』 と「足し算」で表現してもいいように思えます。

しかし「どんなに努力してもセンスがゼロではNG」という状況は、足し算ではなく掛け算です。「日々の練習の積み重ねが、実力をつくるのだ」みたいな話の裏側にあるのは積分の概念です。

その瞬間瞬間に練習したことが、何かしらの形で積み上がっていくというのが「時間で積分する」ということです。地球や人類が生まれる前から世界には数学的な規則やパターンがあったわけですから、先立つ概念は数学の方です。

歴史の授業や、国語のことわざを覚えるのを、無駄だと言う人はあまり聞きません。抽象的で応用可能なルールを知っておくと、社会で役に立つからです。

数学もそれと似たところがあります。道具としてベクトルや因数分解を使う職業は、世間ではむしろマイノリティです。しかし数学の勉強を通じて人は頭のなかに「パターン」をストックしていきます。ことわざよりも更に抽象的なので、パターンを学習していることや、そのパターンを使って考えていることすら、おぼろげとしか意識できません。

でも「因数分解」と名前がついていることは認識していなくても、そういった思考パターンの一部は、実は数学を通じて身についているんだと思います。数学に親しみを持って欲しいと願っています。
個別指導塾サクシード塾長

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