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2025/12/27

中学生になる前に身につけたい「自立の準備」
スマホ・ゲームと賢く付き合い、自律する力を育む
中学生になると部活動や個人塾で帰宅時間が遅くなり、自由な時間は今よりずっと限られてきます。
小学生の時とは違い、その限られた時間の中でスマホやゲームとどう向き合うかは、勉強への集中力や生活リズムを左右する大きなポイントです。

依存を防ぎつつ「やる気」を引き出す、時間管理のコツをまとめてみました。
1. 「禁止」ではなく「優先順位」を親子で決める
頭ごなしに「ダメ」と言うと、子どものやる気は削がれてしまいます。まずは「やるべきこと」を整理しましょう。
やるべきこと(To-Do)の見える化
宿題、明日の準備、お手伝いなど、スマホを触る前にやることをリストアップします。小学生のうちからこの習慣をつけると、中学生になってからの生活移行がスムーズになります。
「終わったら自由」という達成感
義務を果たした後のゲームは、子どもにとって正当な「ご褒美」になり、気持ちの切り替えの練習にもなります。

2. スマホ・ゲームとの「物理的な距離」を仕組み化する
やる気に頼りすぎず、環境で時間を管理するのがコツです。
「置き場所」を固定する
勉強中や寝る時は、リビングの決まった場所に置く。視界に入らないだけで集中力はグッと上がります。これは個人塾での自習時間などにも応用できる考え方です。
アラーム機能を活用する
「あと5分」が守れないのは、大人でも同じ。ゲーム機のアラームやタイマーを自分でセットさせ、「時間が来たら終わり」を習慣化します。

3. 「自己決定」が自ら動くやる気を生む
親が決めたルールは「押し付け」になりがちですが、自分で決めたことには責任感が伴います。
「何分やるか」を本人に宣言させる
「今日は30分だけやる」と自分で決めることで、その時間内の密度が濃くなります。中学生になると、この「自分で決める」力が学力にも直結します。
週に一度の「作戦会議」
守れなかった時は怒るのではなく、「どうすれば守れるかな?」と一緒に話し合います。自分で解決策を出すことが、小学生から一歩大人に近づく自立へのステップです。

4. 「失敗」を責めずに「次」を一緒に考える
最初から完璧に時間を管理できる子はいません。
試行錯誤そのものを褒める
ルールを修正したり、工夫しようとしたりする姿勢を認めてあげてください。
親子の対話を大切に
「自分でコントロールできた!」という小さな成功体験の積み重ねが、中学生になってからの大きな自信(やる気)に繋がります。

【結びに代えて:たった一人でも生き抜く覚悟を】
親の保護のもとで甘える構造をいつかは抜け出し、子ども自身も、どこかで「たった一人でも生き抜く覚悟」を決めてほしい。
中学生という時期は、その準備を始める大切なステップです。

スマホやゲームの管理は、単なる「遊びの制限」ではありません。それは、誘惑に打ち勝ち、自分の時間をコントロールするという「自己管理能力」の訓練です。小学生の頃から、少しずつ意識させてあげたい一生モノの力です。
ネット社会という大海原に出れば、親の目は届かなくなります。だからこそ、今この時期に「自分の行動に責任を持つ」経験を積ませてあげたい。
個人塾などで自律的に学ぶ環境も、この能力を育む一助となるでしょう。

誰の指示も仰げない状況で自分を律し、責任を持って決断することの難しさと、その先にある成長は、中学生が社会に出るための礎となります。
子どもたちが「自分の人生の舵(かじ)は自分で取る」という自覚を持てるよう、温かく、時には厳しく見守っていきましょう。

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