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2020/08/20

ちょっと一息・・・18世紀に生まれた造語「セレンディピティ」

セレンディピティという言葉が一般的になってきていますが、その起源は古く、18世紀のイギリスの小説家であるホレス・ウォルポールが生み出した造語です。セレンディピティは“セレンディップの3人の王子たち”という童話から生まれた言葉です。ウォルポールが幼少期に読んだこの童話は、セレンディップ(現在のスリランカ)の王子達が、旅の途中で予想外の発見をする物語です。

賢い王子たちは、旅の目的とは関係無く、彼らの優れた能力を発揮して、有益な発見をします。この童話が深く印象に残っていたウォルポールは、自分の発見を友人への手紙で説明した時に、セレンディピティという造語を作って説明します。この手紙に記載されたセレンディピティという言葉が徐々に世間へ広まったと言われています。

セレンディピティの事例紹介
今日では、セレンディピティは幸運をつかみ取る力と言われるようになり、起業家にとって必要なセンスとも言われるようになっています。そこで、セレンディピティの具体例をいくつか紹介したいと思います。

セレンディピティ事例①「スリーエム社のポストイット」セレンディピティの代表例が、スリーエム社が開発したポストイットだと言われています。

1969年、化学メーカーのスリーエム社の研究室では、強力な接着剤を開発していました。しかし、出来上がったものは、粘着性の非常に弱い接着剤でした。この製品は使い道が無いと見なされ、放置されていました。ところが、1974年、同社研究員アーサー・フライがこの接着剤を使って本のしおりが作れないかと考えます。

そして世に出たポストイットは、『付箋』として世界中に広まっていきます。失敗作を当初の目的と全く違う用途の製品に転換する力が生み出したヒット商品が、ポストイットです。

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