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2025/9/4

数学を学ぶ意味
「数学は暗記だ」という本があります。
賛否はあるだろうが、一定程度は真実です。一から順に基礎を学ぶって結構大変なことです。基本的な問題集について、答えごと丸暗すれば、どうせテストでは似たような問題しか出ないわけだから、それで80点くらいは取れます。あとは実践しながら覚えていったほうが結果的に早く習得できます。

しかし、それでは「なぜ数学を学ばなければならないのか」という答えにはたどり着けません。
「三次関数なんて自分の将来に何の役に立つのか。ましてや虚数なんて高校卒業したら一生必要ない、なぜそんなことを学ぶ必要があるんだ」という問いかけにどう答えるとよいでしょうか。

この問いかけは、それ自体に大きな間違いがあって
とりあえずまだ中学・高校生の分際で、自分が将来どうしていくのか、ろくに決まっていません。
決めていたとしても、いくらでも変わり得る段階で、自分の将来の役に立つとか立たないとか、そんな主張をすること自体間違っていますね。

例えば夢中になっているそのゲームだって、虚数や三角関数などの数学が詰まっているってこと分かってるか?という話になります。
虚数なんていらないというなら、一生ゲームなんてするんじゃないぞ、ということ。役に立つ立たないどころか、めっちゃ恩恵にあずかってることが世の中にはいっぱいあります。

これについては、セガが面白いツイートをしていました。
「サイン・コサイン・タンジェント、虚数i…いつ使うんだと思ったあなた。実は数学は、ゲーム業界を根から支える重要な役割を担っているんです。今日は、セガ社内勉強会用の数学資料150頁超(!)を無料公開」 / Twitter

もう1つは、一定のルール下で物事を考え、それを「解」として論理的に数式の羅列として記載して誰にでもわかるように書き出す論理的思考・説明能力はとても大切で、数学はその育成のために重要であるということ。
曖昧なことではなくて、AだからB、BだからC、CだからD、ということはEという結論になる、ということを、論理的にちゃんと説明できることはとても大切なことです。

興味の有無にかかわらず、自分が知らなかった物事を学び、習得する姿勢は、いついかなる環境に身を置こうとも一生必要になるということです。自分が本当に興味があることが出た時に、「物事を学ぶ能力、習得する能力」に欠けていたがために、興味を実現できなかったら嫌だよね。分かったら勉強勉強、と発破をかけたいものですね。

   文章作成に必要な能力は、実は数学的思考力だったりする。【とってい】

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