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2023/1/30

★人間は忘れる動物である。忘れる以上に覚えることである
▼かつて大学受験生のバイブルであった「赤尾の豆単」。旺文社の赤尾社長の著作はけっこう人気がありました。赤尾の豆単持っていないヤツは受験生じゃない…みたいな。その豆単のはしがきの言葉。「人間は忘れる動物である。忘れる以上に覚えることである」。受験生にうってつけの言葉ですね。もともと人間は忘れるようにできています。(イヤな出来事があっても、記憶の彼方へ押しやるようにできています)

英語も今日、単語を20個覚えたら、もう明日には10個忘れています。差し引き10個残る。次の日、単語を20個覚えたら、また翌日には10個忘れています。差し引き10個残る。単純に足し算したら、20個覚えたことになる。忘却曲線に従えば、実質、二日後には15個はきちんと残っています。そうやって積み上げていくのです。

▼そんなご利益のある(もっとも、勉強しなきゃご利益なんてありませんが)豆単なんですが、巻末までいかず、アルファベットA,B,C「D」までで終わってしまうんだとか…。その「D」が「discovery」だったか…。「development」だったか…。几帳面に、Aから始めると挫折するんです。
いつも豆単を持ち歩いていました。トイレにも…持ち込んでいました。そして適当に、パッと開いた見開きの単語をすべて覚えます。暗記したページは、マーカーで塗る。ついには、一冊を丸覚えしました。夢の中で辞書をひいたことがあります。パラパラとさがしたら、見事にその単語があったのです。
「受験勉強」は忘却との闘いでもあります。
▼「人間は忘れる動物」なんですから…。忘れないようにする工夫が必要です。その一つは「忘れる以上に覚える」ことなんです。いささか原始的な方法なんですね。受験生のみなさんは、忘れない工夫をしていますか。そんな努力をしていますか。そういう努力もしないで「覚えられない」、「忘れてしまった」って言ってもダメです。

▼『五感をフルに使う』。これは中学2年生の頃からやっている方法です。「書いてみる」・「手の触覚で感じる」・「目で見る」・「読んでみる」・「耳で聞く」っていう方法です。覚えられないものは⋯。忘れやすいものは⋯。ともかく書きます。新聞広告のウラ。安物のわら半紙1000枚など買ってきて。
▼図示したり文章を書いたり…。書きながら眺めます。視覚にうったえるわけです。最後には声を出して読むわけです。いまだにこの方法を使います。この方法しか知りませんし。そもそも「記憶する」ってことは主観的なものなので自分が一番だと思う方法でいいと思います。受身の学習では何年勉強したって所期の目的は達成できません。「目的が達成できない」からといって「解除」するわけにもいきません。人生は遡及(過去に遡ること)はできないのですから。
◆数学が楽しいと感じるのは、発見、ひらめき、感動、衝撃、華麗のいずれかが関与しているときであろう◆

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