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2023/2/7

★学習の定着『睡眠の不思議』
◆睡眠と記憶にどんな関係が?なんと睡眠することとは、努力しないで、自動的に復習することを意味するのです。何か新しい知識を身につけたいときには、その日のうちに十分な睡眠をとることが奨励されているようです。逆に、一睡もせずに詰め込んだ情報は、すばやく脳から消えてしまいます。どうのように睡眠中に脳が復習するのか?これはやはり海馬が鍵を握っています。海馬は寝ている間に脳にある情報を整理していきます。この海馬が情報を整理する時間は夢と深い関係があります。

◆夢を見るとは、脳にある断片的な情報を組み合わせたり、整合性をテストすることにより情報の整理をし、必要な情報を吟味することなのです。テストの直前しか勉強しないし、毎回徹夜だ、などと言う人は、海馬に情報を整理する余地をあたえないので当然記憶は長くとどまりません。学習の基本は「覚えられる範囲で覚え、理解できたものをくりかえし復習して、しっかりと記憶と知識を定着させる」が鉄則です。

◆学習したものが少し時間が経つと、勝手に理解が深まっていると感じたことはないでしょうか。もしくは、今まで学習してもうまくできなかったことが、ある日突然できるようになったというような経験をしたことはないでしょうか。こうした不思議な現象は「レミニセンス(reminiscence)」と呼ばれています。これは寝ている間に情報が整理整頓されたことにより、より知識が定着した状態になることを言います。

◆ワインなら、木樽に入れて熟成させる工程に似ているのではないでしょうか。樽の中でワインを発酵させることで、香り、色、味わいが深みを増し、味を調えるのです。こんな実験があります。勉強前に比べどれだけ点数が上がったかを調べる実験です。勉強すればもちろん点数が上がるのですが、いつものように睡眠をとってもらい、翌朝にまたテストをします。翌朝の方が前日の勉強直後に行ったテストよりも成績が上昇していたのです。
記憶が整理整頓され、理解が深まることで、ただ単に詰め込んだだけの知識に比べ、記憶の質が上がり、知識を有効に使えるものに昇華していったのです。

◆効果的な学習方法を考えるとやはり「分散学習」、つまりこつこつと繰り返し、積み重ねるように学習する方法が有効になりますし、勉強する時間に関していえば、寝る前は記憶のゴールデンアワー、また食事の前は空腹でLTP『長期増強と長期記憶』が起こりやすい状態なので勉強時間に充てるのがいいでしょうし、逆に食後は満腹なのでリラックスしてテレビを見たり、読書をしたりして息抜きする時間に充てるのがよいでしょう。
【数学は試行錯誤】わからない問題に対して的外れでも良いのでまず《書いてみる》という経験が大事だと思う。

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