教室案内

2023/3/17

『タワーマンションに住んでいる子どもは才能が開花しない』
『塾・習い事を詰め込みすぎたら、子どもは伸びない』
『体感として、知らず知らずのうちに自然を味わう子どもは、一気に開花する』
▼イネって単子葉植物かな?」と聞いたら、「分からない」と言うんです。「じゃあイネを見たことないの?」と聞くと、「見たことない」と。低層のマンションや一戸建てに住んでいるお子さんで、見たことないという子はいなかったんですよ。学力の平均値で見れば、恐らく高層マンション住まいの子どもの方が、そうでない子どもよりも高いように思うんです。高層マンションの住民は一般的傾向として収入が高く、教育にもそれだけ費用がかけられるでしょうから。ただ、「こいつはすごいな」というような優秀な子が高層マンションにはほとんどいないんです。

▼普段の生活環境が、すぐ外に出て何かに触るということができないし、風のそよぎも感じられない、音も聞こえない。五感への刺激が圧倒的に少ないために、身体感覚が自然に鍛えられるべき時期に十分鍛えられないというのが大きいと思います。小さい頃の身体感覚って、あまりにもたくさんあり過ぎて説明が難しいんですが、無意識にある程度勝手に身につくものと、教わって真似をして身につくものがあると思うんですね。例えば昔やった缶蹴り。上級生が空き缶を正面から蹴るふりをしながら横に蹴る。そうすると確かに逃げやすい。なるほど、あっちに蹴ればいいんだと真似をして上手になりますよね。蹴る瞬間の足の角度をこうすればあっちに飛んでいきそうだと予想してやってみる。うまくいくことも失敗することもある。うまくいった時はこうだったからこれでやってみようという具合に学習していったと思うんですね。
缶蹴りに限らず、生活のいろいろな場面で身につくべき身体感覚が乏しい場合、勉強して学力を上げていく過程ではっきり限界みたいなものがありますね。

▼お母さんと一緒にバーゲンセールに行って、3割引きだから何円かなという経験をしていない子は、数に対しての感覚が鈍く、複雑な数字の操作がやりにくいんです。普段は4万円の商品が1万2000円になっていた。その時のお母さんの真剣な顔つきだとか(笑)、相手の表情がどう変化したかも子どもは感じ取ってると思うんです。7割安くなってるとお母さんがこんなに喜んでる。7割引きってすごく安くなってることなんだと。そういう生活経験や実感なしに、いきなり4万円の70パーセント引きはいくらでしょうという問題を解いても、頭の中だけの話になってしまう。住環境では「部屋は適当に散らかしておくのがよい」、部屋の片づけ方とか配置なども、かなり学力の伸びに影響してくると思っています。「断捨離(過剰な整理)」は、子どもの発達にとってはよくないと思います。断捨離された空間というのは子どもにとって刺激がなさすぎる。子どもというのは過剰なものに反応するんです。本棚からあふれてしまってる本とか、道具箱からあふれてしまってるものに子どもは興味を持つんです。

▼教養や知性に対する憧れを子どもが持てるような環境であるかどうかも、子どもの学習意欲に直接結びつきます。教養のシンボルと言えばやはり本になりますが、お父さんの読んでる本と、お母さんの読んでる本がリビングの本棚に溢れかえっていて、そこに子どもの本が侵食していってせめぎ合ってる状態。こういうのが一番いいですね。身体感覚はあくまで基礎の基礎であって、そのうえで正しい勉強につなげることが重要です。小学生のころに、自然に触れ、風のゆらぎ、小鳥のさえずりを聞いていない。塾・習い事で精一杯詰め込まれ、心のゆとりさえなくして、塾の宿題を親が手伝い、肝心の学校の宿題にあくせくしている。こんな本末転倒は避けたいものです。親は知らず知らず、将来、伸びないよう、能力が開花しないような方策をしむけているのに気づいていません。は虫類(トカゲ、イモリ、ヤモリ)など「汚い・キモイ」と遠ざける必要はないのです。

■サクシード塾長も、土手の草を掴みながら這い上がってるとき、草を掴んでいるはずの手の中をヘビが通りすぎていきました。その生々しさは今も残っています。残酷なことをした反省もある。牛乳瓶に、カエルを入れて2B弾を破裂させたら、カエルは伸びている。そこから、『命の大切さ』を知り「生きとし生きるもの」は、人間と同じなんだ。守るという上から目線ではなく、地球に生まれた生命として対等な仲間だと理解しました。水泳を覚えたのはスイミングスクールの「プール」じゃありません。吉野川です。今も500mは泳ぐ自信はあります。

■紙屋の水門から中州まで泳いでいくのが当たり前。漁師がタネを蒔いているハマグリを立ち泳ぎしながら足先の指で探り、グリッと当たればクルッと水底へ。採れたのは水泳パンツに入れて。(仲間に漁師の子がいました。ポイントはわかります)持ち帰ったら、親からどやしつけられ、家から追い出されました。水門の前に伝馬船を泊めて、潜って海苔養殖のための腐って折れた竹を水底から双方押さえて、船に放り込む。みんなで腐った竹をコンコン叩くと、ニョロリと天然ウナギが。今でもいますよ。みんな体験であり、五体に触れ・五感で感じたことが大きな役割を果たすように思います。
                                        【引用: 日経電子版(塾ソムリエ 西村 則康)】
117回医師国家試験の新卒の合格率100%の大学
徳島大、福島県立医大、順天堂大、愛知医科大、久留米大、東大は94.8%でした。

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