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2023/4/18

「とりあえず計算してみよう~数学の世界が広がる」
          元来、算数・数学はおもしろい
何かを始めることは難しいことです。しかし、「とりあえず」でやり始めてみると糸口をつかめることもあります。アドバイスを受けてその「とりあえず」を身に着けたことがあります。
ある日テレビのプロ野球番組をぼんやり眺めていました。40歳を超えても活躍している選手を見て、「プロ野球選手って、年とともに体力や瞬発力は衰えていくはずだけど、経験と技術を積み重ねていくことで衰えをカバーしているのかな」と感じました。

ずっと数学を続けたいと願っていたものの、自分の資質の無さは努力でカバーできないレベルだと、確信に至った時期もありました。卒業に向けて人生最後の数学での論文を書き始めた時期です。論文のテーマは、指導教官から提案された「あの関数とこの関数って似てるよね。具体的にどういう関係にあるだろうか?」というテーマでした。曖昧ですが面白いテーマで、抽象的な世界で自分なりに頭を捻っていたのですが、探りたい関係性が具体的には捉えられず、なかなか研究が進みませんでした。

そんな中で先生から受けた助言が、「とりあえず計算してみなさい。計算することで見えてくるものもあるかもしれないから」でした。実際に計算してみると具体的な世界が見えてきます。「とりあえず計算」を繰り返して、なんとか卒業させてもらえる程度の結果には辿り着きました。

数理的な内容で悩んだときには、先生の言葉「とりあえず計算してみなさい」をよく思い出します。曖昧な課題や複雑な課題を前に悩んだ折に、計算を通じて突破口が見えてくることは時々あります。多くの方の場合、曖昧だったり複雑だったりする課題に取り組む場合、キーワードを紙に書き出したり、表や図を使ったりして関係性を可視化して頭を整理して糸口をつかむ、ということはよくあると思います。

先生の言葉が重要なヒントとして今も生きています。今にして思うと、「とりあえず計算」は、どこをどう計算すると視界が広がるのかを含め、積み重ねてきた多くの経験と技術の一つだったのかもしれません。

そう考えると、「数学とプロ野球選手って似てるよね」と思えます。「経験や技術を積み重ねても、数学の世界で活躍し続けることはできなかっただろうな」と思え、教育者として、後進の若い世代を指導することに価値を見出しました。
見える化するという作業はとても重要で、図形の分野以外にも使える方法です!文章題なども何が行われているかわからないというものは基本的に解答することができません。苦手だからできないと諦めずに、見える化をして頭の中を整理してみてください!
★【大人の学習大人になれば数学をもっと学んでおけば良かったと思うかもしれない。『抽象化する力』『構造化する力』『図で表現する力』をもっと身につけておきたかったと思う。
元来、算数・数学はおもしろい。この問題はどう解くのだろうか。「なるほど、このように見れば簡単になるのか」という経験を重ねていけば、誰しもおもしろがれる科目である。

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