【塾選びの鉄則】「あとで」では間に合わない。子どもにとっての時間は金以上の価値がある
先日、ある保護者の方と個人塾としてのあり方について深く考えさせられるやり取りがありました。体験授業を受けたお子様が「分かりやすくて楽しかった」と喜んでくれたものの、他塾の振替授業が残っている、家庭の事情がある、といった理由で通塾を迷われているケースです。
もちろん、ご家庭ごとのご事情や経済的な側面があることは重々承知しています。しかし、小学生・中学生にとっての「1日」の重みは、私たち大人が考える以上に重いものです。
「振替」を消化する時間は、本当に身になっているか?
「月謝を払っているから、振替分を消化してから次にいこう」 そのお気持ちはよく分かります。しかし、厳しい言い方かもしれませんが、その「振替授業」で本当にお子様の成績が伸びる可能性はありますか?
もし、現在の塾で結果が出ず、惰性で通い続けているのだとしたら、その時間は「取り返しのつかない損失」になっているかもしれません。学力の立て直しには、一刻も早いリスタートが肝心です。
チャンスの神様は「前髪」しかない
古くから言われるように、チャンスの神様には前髪しかありません。『チャンスマンは、前髪だけ。後ろはずるっパゲ!!!』通り過ぎてから後ろ髪を掴もうとしても、後ろは禿げているのです。 「より良い可能性がある」と感じたその瞬間こそが、お子様の未来を変える唯一のタイミングです。
座して瞑想し、悩み続けるよりも、たとえベストでなくとも「ベター」だと思われる方途を即座に選ぶ。その決断力こそが、小学生・中学生という限られた黄金期を守ることにつながります。
「行動したこと」への後悔はない
私の運営するサクシードは現在、おかげさまで席がほぼ満杯の状態です。だからこそ、無理に勧誘をするつもりはありません。
ただ、教育の現場に身を置く人間として伝えたいのは、「あらゆる可能性を追って行動したことは、決して後悔にはならない」ということです。 「あの時、あちらの個人塾に切り替えていれば……」と数ヶ月後に後悔しても、過ぎ去った時間は金銭では決して贖(あがな)えません。
今の環境に疑問を感じているのなら、一歩踏み出す勇気を持ってください。子どもたちの未来のために、「今」という時間を何より大切にしてほしいと願っています。