論理的思考力と問題解決能力《算数力》
◆「だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか。音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。最も役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。人間だけが役に立たないことを考えられるんですからね」森博嗣 『冷たい密室と博士たち』
◆将来、大人になったら、答えのない難しい問題になんども直面するでしょう。経験からヒントを得られればよいですが、そうでない場合、論理的に順序だてて、解決に向かう道筋を立てなくてはいけません。そのベースとなるのが、小学生の算数です。小学生のうちに、なるべく多くの公式と文章題に触れ、知識をたくわえ、問題と結びつけて解決法を考える。一体どうしたらいいかわからない状態から、推理し、分解し、発想し、もてる知識を呼び起こして結びつける。図や線分図などで具体化し洞察する。とことん考える。知識というガソリンを蓄えてどの道を行こうか推理し目的地にたどり着く。
◆文科省教育審議会の答申に、『知識より知恵』というものがありました。「なにを愚かなことを」と思ったものです。「知識」という素材があり、それらを組み合わせて、思考を練り深化していくことが『知恵』ではないでしょうか。知識という燃料がなくては、長い人生という高速道路を、ガス欠せずに駆け抜けることは不可能です。立派な肩書きを持っている審議官って、案外、おバカの集まりなんじゃないのと思いました。
◆【博士の愛した数式】記憶が80分しか持たない博士は、数学に深い愛情を寄せ、雇われた家政婦と数学を使って、会話を進めます。「……必ず答えがあると保証された問題を解くのは、そこに見えている頂上へ向かって、ガイド付きの登山道をハイキングするようなものだよ。数学の真理は、道なき道の果てに、誰にも知られずにそっと潜んでいる。」「正解を得た時に感じるのは、喜びや解放ではなく、静けさなのだ。」とあります。博士は答えの分かっている問題にあまり価値を感じていませんでした。数学の真理は誰にも知られない秘境にあると考えていたのです。【引用: 小川洋子『博士の愛した数式』より】
★算数が単なる計算作業ではつまらない。子どもたちにも数字が持つ面白さや、不思議さを感じてほしい。指導者として子どもたちに、学習意欲を目覚めさせる後押しをしたいと思います。私も「素数」や「虚数」を初めて知った時に、不思議な魅力を感じました。虚数やsin,cosといった三角関数は、普通に生活する分には役に立たないものの代名詞として使われることがあります。役に立たないものに魅力を感じるのが人間というもの。音楽や美術のように、学校教育でも数学の持つ「美しさ」を伝えるようになれば、もっと数学好きな人も増えるだろうにと思います。「手段」としての数学・「点数」「偏差値」としての数学ではなく、「芸術」としての数学です。
★サクシードのある保護者様へのライン転用
MGちゃんは楽しみな生徒さんです。あせらず、急がず、心の底から染み込むように「数学の美しさ・楽しさ」を伝えて参ります。『点数・点数』言ってるうちは、数学嫌い・勉強嫌いを生むだけで、偏差値という架空の世界で浮遊しているだけ。社会に出たら使い物にならない変人になるのが関の山です。
これからは、ママさんが変身するときです。「がみがみ・ママさん」から、「にっこり母さん」に・と。Mちゃんの心に、ゆとりとやる気が増してきます。家庭の雰囲気もグンと明るくなることでしょう。もともと優れた能力を持って生まれた大切なお子様です。お腹を痛めたママさんが、宝物の娘さんをつぶしたら、元も子もありません。
「学び」の支えはサクシードが致します。努力の跡が見えるプリントを見ては、ふっと微笑むようなやわらかさで、ほめてあげてくださいね。(大げさな素振りは逆効果)そうすることで、ますますMちゃんは伸びていきます。テストの結果がよかったときはもちろん。良くなかった時も、「次があるよ。取り返そうね」⋯済んだことには拘泥しない姿勢を保ち続けてください。期待しています。『サクシード』
Mママ : テストの点数で、一喜一憂しないように、ガミガミ、ネチネチ言わないように、努力します(^_^;)
MGママ 先生の言葉、心にしみます、、、でも、最近のMGを見ていたら、本当に楽しそうで。私が中学生、高校生時代、数学を楽しいと感じた記憶がなく、先生には失礼ながら、そんなに面白いん?と聞いたこともありました。MG 即答で、「楽しい!」と言われました(笑) 「5年生から、数学嫌いだっけん、嘘みたいやけどな、と。」
【手指消毒】合格発表🌸胴上げ解禁?風物詩
『徳島市進学主任会・校長会』の主催
★徳島市進学主任会・会長名で各校進学主任を招集して城東高校を筆頭に、裾がどの程度のラインで合格できるかどうかの情報交換会議を持ちます。実務・運営の取りまとめは、担当教頭先生です。毎年のように保護者様の話題になるのは、市高が100名もオーバーしている~とかですね。100であろうが200オーバーであろうが聞く耳持たないでください。全市の保護者、生徒が希望調査票に好き勝手に書いたのを集計しただけ。5教科合計120点~200点しかない生徒たちも、ごろごろと数のうちに入っています。「志願変更」後、個別でみれば、市高普通科+22。理数+1。計23名不合格。志願変更しようにも実力が足りず、逃げる場所がなかったのかも。城北・北高(普通科)があふれるのは常のこと。冬の落ち葉の吹きだまり。
『負けに不思議の負け無し』。
日頃の積み重ねがあればいくら溢れても怖がることはありません。いよいよ明後日本番!がんばれ受験生!
全県では、『今年は難しい』~そんなことはありません。すべての生徒のちらばりは、正規分布です。ど真ん中の250点近辺を山にして両側へなだらかに降りていきます。ある年だけ中央値が300点になることはあり得ません。そして城南や市高など特定の高校だけの偏差が上がることもあり得ません。~とは言いながら個別で市内では市高へ集中したのは仕方ない。たぶん、城東高校が全県一区になってから、調整が効かなくなりつつあるのかも。
毎年のことですが、北高・国際英語(役に立たない)、城南・応用数理(小難しい名前つけて~)±0にさえなったことはないのじゃないかな。もちろん普通科がオーバーしていますので第二希望で穴を埋めます。
★「不思議な?」な校長&進学主任会がありました。主催がプン理です。市内各中学校の校長先生と進学主任でお越しくださいとの記載。場所は、とある有名ホテル。「なんじゃ?この会は?」飲め!や食えや♪のパーティです。プン理の先生方が酒をついで回って。理事長が、ぜひ本校に生徒をたくさん送ってください…でオシマイ。二回目、三回目となるにつれ、場所はプン理校舎へ移動しました。水の一杯もないけど進学主任&校長会ですから初めからこれでいいと思います。プンさんの挨拶『なんたら~かんたら~東京から帰ってきたところです。この場に集ってくれた公立中学の先生方は優秀な方ばかりです。しかし、一般的には一部にできの悪い教師も多い』=心の中で『あんたは何者なの?なんという事を……!。招集した進学主任会の場で教育者(教諭)を悪し様に言うとは?!』『でがらしのお茶一杯も無いけど(^^;)』=徳島にも、胸を張れるような私立があってもいいけど、立派な良い公立高校がたくさんあるから=
▼文科省教育審議会委員に選ばれたとふんぞり返って現場で毎日奮闘されている公立中学校の教職員を悪し様に言うとは辞任党へ献金した見返りですか!?
初めてのあの時、ホテルで深々とひれ伏して頼んできた同一人物とは思えない。《知らんけど》
※毎年、プン理高校長が各地の中学校長を訪ねては、校長室で頭を下げています。「ぜひ良い生徒を送ってください」『知らんがな、しら~っと聞いて、大切な生徒さんをお宅だけには預けないよ。たいして伸びない・伸ばせない。金が高い。苦労するのは親です』(心の中だけ・ナイショ♪)
筑駒『筑波大学附属駒場高等学校』(偏差値78)…こんな「附属」なら、【参りました】っていいます。しかも、【公立】。
◆学校会計における補助金収入は①国又は地方公共団体からの助成金②国又は地方公共団体からの資金を源資とする間接的助成金。親からもむしり取るな!
お金は大切にして、将来の「大学の資金」と夫婦が年喰っても、旅行したり楽しむ経費は残してください。わたしは 「私立」を好きにはなれません。
▼失敗が相次ぐ私立大学の資産運用【駒澤大学154億の損失確定。立正大学148億。早稲田大学の隠れた“含み損”80億円…引用:「週刊 東洋経済」】
学生の学費減免に補助してあげたら良いのに。
文科省(国)、地方公共団体からの補助金をもらいながらも、親からもむしり取るとは。施設設備費という名の集金も全額、施設の維持改善にまわっているか定かではありません。幼稚園から、私立の附属へ通わせて、いざ大学という時期が近づいて、泣きを見た保護者様もいましたから。
いま、あのころに散財した200万以上の資金があったらと。ほんとうに涙が出そうなほどかわいそうでした。親心で、小さい頃ほど習い事に大金を注ぎます。
適当にバイトを雇って高額な様々な名目で諸経費・講習費など集金している『個別指導塾』も同じです。バイトが机間巡視して「個別」とは片腹痛い!
『子どもの習い事』=《詰め込みは百害あって一利なし》
■生徒さんの中には、週3で塾へ通いながら、英会話・プログラミング・ピアノなど他もたくさんの習い事をこなす生徒がいます。毎日何かの習い事があるだけでなく、1日に2つの習い事をこなすこともある。恵まれた英才教育のようにも見えるが、その多忙さゆえに宿題さえ満足にこなせず、残念ながら成果が出せてはいない。子どもの習い事はたくさんやらせておけば良いというものでもないらしい。
■『プログラミング』を売りにする塾もあるようです。サクシードにも、さいさいプログラミング指導をしませんかと案内が来ます。そんな役にも立たないことをさせて保護者様から指導料を貰おうなんて思いません。送ってくる教材はゲームの延長。遊ばせて金を取るなどサギですから。企業はアプリと教材で荒稼ぎなんでしょう。中学校でも、きちんと『プログラミング』を指導できる教師は一人いるかどうかです。本物のゲーミングやアプリ、ソフトウェアを組むためには言語が必要です。Java.、JavaScript.、C言語、C#など指導しないでしょう。「英語」という言語さえろくに使えないのにドブに金を捨てるも同然です。
東大卒は霞ヶ関の官僚と相場がきまっていましたが、時代の流れですね。DNAみたいなゲームアプリ開発提供している会社が人気ですって。小学生や中学生がおもちゃのゲームで遊んでいるんじゃないですから。
※《参考》プン理高の入試は、数名落ちます。本音は、『ビジネス』。生徒数は一人でも多い方がよい。
「落ちた」!というより~全入ではありませんよという見せしめかも。▼光は少子化のため全入。以前は同様に各中学校1名ずつ不合格者を割り当て。
【ビジネス】損をしながら得をする。【数学学習】ミスをしながら成長する。
先取り学習の弊害
◆先取り学習は、子どもの在籍する学年より進んだ単元を学ぶことを指します。数ヶ月から1年程度先のカリキュラムを学ぶことが多いです。予習の延長的な学習方法といってよいかもしれません。初めて先取り学習という言葉を聞いたママさんは、どのような印象を持たれましたか。「大変そう!中学受験のためにやることでは?」あるいは、「自分の子どもにも先取り学習させたい!」と思ったでしょうか。
◆先取り学習はデメリットの方が上回っています。やみくもに先取り学習をしても成果が出なかったり、逆効果になってしまうこともあります。対処法は「先取り学習をしない」方針をとればよいのです。学校の授業をないがしろにしてしまう場合もあります。本当なら学校の授業は復習の機会となるのですが、授業に集中できない子どもがいることも事実です。
◆もう一つは、学校の勉強だけで精一杯の子どもにとって、先取り学習が過重な負担になります。 先取り学習も学校の授業もあやふやな理解のまま進むと、先々取り返しのつかないことになってしまいます。カリキュラムはこれまで学んだことを理解している前提で、次のステップに進みます。今のステップが理解できないのに、先へ進んでしまってはなんにも理解できなくなってしまいます。子どもさんの性格や学習態度をよく観察して、先取り学習の適正を見ることが大切です。
◆少し長い目で見た懸念すべきこともあります。それは、学年が上がるにつれて『考える力』が必要になるということです。問題の解き方を覚えて、それに当てはめるだけの勉強では思考力をはぐくむことはできません。考える力がないと小学校の低学年では勉強ができていても、高学年になるとついていけなくなるおそれがあります。先の単元に進むことよりも、ゆとりをもって深く学ぶことが大切です。先取り学習は、先に進むことに意識がいってしまい、深い理解がおざなりになるおそれがあります。学びの本質を理解するには、応用問題を数多く解くことが効果的です。(アウトプットを増やす)自分で考えて応用問題を解ける喜びは、貴重な学習体験となります。
◆やみくもに先の単元に進む先取り学習には弊害もあります。先取り学習は、パパやママの不安やあせりから始まることが多いようです。子どもに先取り学習を考えるのであれば、子どもの性格や学習理解度を観察し、目先の成績を上げるより、考える力を育めるか吟味することが大切だと思われます。
★高層ビルを建築するためには、まずは地盤を深くまで掘り土壌改良します。その上に鉄筋・生コンでさらにガチガチに固め、そこから建築が始まります。一階のエントランス、二階のDining room kitchen…そうしながら50階建てのビクともしない建築ができます。学びも同じです。
サクシードでは基礎基本・指導要領に準拠した内容を徹底指導致します。例外として、中学2生で中学3年(二次関数)まで進んでいる生徒。中学1年で中学2年の「等式変形」まで進んでいる二人だけです。好きで先取りしてるんじゃありません。能力が高いから進んだだけです。今現在の内容はどんな問題をさせてもパーフェクトです。先取りが嫌いな塾長ですが、進めるだけの意欲と天から与えられた能力を持つ生徒(ギフテッド: intellectual giftedness)には先取りをさせています。
【中学数学を軽視して】センター試験数学IAの平均点が低くなった??図形は大事だ!!
安易な中学受験は子どもをダメにする!
◆城ノ内中高一貫校の生徒は、なぜ伸びないのか?
新設・普通科であり、立地も中途半端。当初、全く人気がなかったので「一貫校」に姿を変えただけです。一貫校にした当初の競争率12倍。今やわずか2倍。入学時、もっとも賢いはずだった子どもたちが伸びない理由は折々に記載いたします。一つはカリキュラムをいじくっていること。中3の内容を中2に持ち込んだり高校内容を中学で習わせたりが一つの大きな要因です。※長年の研究で、練りに練られた文科省教育指導要領を逸脱し、先取り指導することを「売り」にしています。
指導を前倒し、指導過程をいじる学校ほど生徒の学力は低迷する。親は、「先取り」をなぜか好みます。
地盤を固めないと高層ビルはやがて倒壊するのに。『代数』、『幾何』と名前だけは一人前。
中学生の学習内容を代数なんて呼びますか?「線形代数」、「代数整数論」、「代数幾何学」、「群論」、「環論」さまざまな分野があります。
たかが一次方程式や連立方程式を、「代数」などという気取った表現をしなくてもいいと思うのですが。名付けより問題解決能力を高めなさい。
プン理はもっとボロ。ろくな指導もせずにテストしたり・etc.。私立は営利企業。「知らなかった」では済まされない! 私立入学後、本当にかかるお金!ほんの数名の優秀者に惹かれて、自分の子どももプン理へという幻想で、多くの生徒がほぼ挫折します。野球で有名な大阪桐蔭は大阪工業大学の附属高校です。親に当たる大阪工大の偏差値は40.0です。よりによってFラン附属へ競って行くのが不思議。
◆プン理中高は、金もうけに走っています。中学課程の4クラス。そのうち3クラスはデキが良かろうと学力がなかろうと知ったことじゃない。要は下位3クラスは、金銭を集金するための貯金箱。学校法人は税金の補填を受けています。トントンに納めるのが本筋です。
【国試2022】令和4年の薬剤師国家試験 9,607名合格資料より抜粋。プン理大学薬学部はFラン(偏差値が測れないほど低い・全入)ところがプン理大の国家試験合格率、全体46.6%新卒80.6%。思ったより良いでしょう。東京大学全体71.4%新卒100%合格(東大生が薬剤師になりますか? 国家試験の合否はどーでもいいのです。霞ヶ関の官僚になるから)
▼なぜFラン大(ボーダーフリー)偏差値も算定できないプン理が、思ったより合格率が良いのか。それは受けさせないから。合格可能性のある一部の学生だけピックアップして受験させその他は蚊帳の外。なぜなら全国集計に掲載されるから。サクシードの生徒さんの兄はデキが良くなくて退学を申し出た。教授は「授業料3割値引くからもう一年がんばりなさい」授業料のダンピングなど聞いたことがない!理事長以下頭の中は金もうけ以外に興味がないのですか。だから私立は嫌いです。
▼あっちへ向いて、こっちへ向いて、『東大理科Ⅲ類(医学)』2名合格しましたとホラ吹いて。よくまぁ、恥ずかしいと思わないのか!?お宅の質の良くない教師の指導で受かったのではない。親が大枚のお金を使って、あちこちの塾を掛け持ちして合格したんだ。
サクシードに来ている生徒はプン理トップクラスの上位につけています。中学2年から徳大・医学部へ行きたいと言い、必死の努力をしています。毎晩夜中の2時まで勉強。テスト発表あれば、当日まで一日おきに徹夜勉強。『ぼくが、徳大医学部現役合格しても、先生は誉めてもくれないと思う。だって東大でないから、宣伝に使えないでしょ』~だそうです。くれぐれも保護者の皆様、ほんの一部に優秀な生徒がいることに、目がくらまないように。プン理へ入ったら、自分の子も東大理科Ⅲ類へ行けると思うのが幻想です。金を集めることに必死だね。学校法人の看板を外してしまえ!▼光も元は、そろばん学校。滑り止めの受験料ももったいない。落ちたからといって行きたいか?!行かんやろ!!▼光は毎年2億3億儲けて笑いが止まらないでしょ。《知らんけど》
■高校卒業時の能力を測る目安に『国立大学・医学部合格者数』を調べました。市立理数科(12名合格)城東高校(12名)《2~3年に、東大1名》。市高普通科3年間に1名。その他普通科ゼロ。《浪人合格者は追跡できず除く》城ノ内中高はたった5名。
◆ノーベル賞受賞者《17名》の出身高校は、公立高校出身者が極端に多く、私立高校出身者が少ない。大学が蝟集(いしゅう)する大東京の高校出身者が少なく、地方高校の出身者が多い。「公立高校」対「私立高校」はもっと極端です。大学は、ほぼ全員が国公立大学出身で、高校は公立高校出身の人がほとんどで、私立高校出身者は2人だけでした。その私立高校は灘高校と同志社高校です。中高一貫校出身者にノーベル賞受賞者がいないのは偶然でしょうか?中高一貫校の受験教育と私立高校、中学に入るまでの『塾での受験教育』に何か問題があると思うんですが、皆さんはどう思いますか?私学や塾で詰め込まれ、受け身の受験勉強によってテストの点数や偏差値以外に興味を持たない(学問に対する好奇心がない)人間に育ってしまったり、大学以降の勉強ができなくなってしまうのはよくあることかもしれません。
◆若者の「受験」が必ずしも悪いものだとは思っていません。「受験」は、この平和な時代若者に一定の成長を促す、恐らく唯一の通過儀礼だからです。受験を機にやる気に変ぼうする生徒たちを目の当たりにしてきました。しかし1つだけ例外があるのです。それは中学受験です。
私は基本的に小学生が中学受験をすることに反対です。世間が考えるほどのメリットはない。検証すると膨大な量になるので、2つだけあげてみます。
①子どもが勉強ギライになりやすいこと
②親や世間が考えるほど人生で有利に働かない
◆①子どもが勉強ギライになるとは。これは単純に考えてみると分かります。遊びたい盛りの小学生に受験勉強をさせることに不自然さがある。中学受験の準備は遅くとも小4くらいから始まります。中学入試問題はきわめて特殊で難解なものが多く、しかもそれらをスピーディーに処理しなくてはならない。当然中学受験専門の学習塾で小さいうちから「合格目的」のためだけの、特別な「処理能力」を特訓される。詰め込まれるわけです。勉強の面白さをゆっくり味わうという観点は考慮されていない。
◆結果、受かっても受からなくても「勉強はつまらない」という印象が残ります。勉強とはテストのためにイヤイヤ仕方なくやるもので、学ぶ喜びや感動といった、後々まで残る知的財産を見い出すことは困難です。勉強の面白さを伝えたいのに、これはすごく残念なことです。強いられた勉強の弊害です。意外に知られていないことですが、中学受験で合格してもその後中学高校で伸び悩む子は多いのです。
◆お受験を通ってきた子たちは、ほんの一部のズバ抜けて出来る子たちと大半のヤル気のない学力不足の子にハッキリ分かれてしまいます。一方中学受験に不合格になって公立中に進んだ子たちも、数年に渡って後遺症に悩まされます。せっかくの高い能力を発揮せずに終わることが多いのです。
◆②親や世間が考えるほど、お受験は人生で有利に働かない。
多くの親は中高一貫校が有利であると考えているようです。ハッキリ言って幻想です!中学入試組の3分の2は進学後学力が伸びない。常識です。中学入試というものは、多くの人が漠然と考えるよりメリットが少ないし、むしろ弊害が多いものだということを知って欲しいと思います。
【ニュートンに感謝(微積分)】350年ほど前のある日、2次関数の中に「1次関数」があることを《ニュートンが発見してくれた》おかげで令和のいま便利で快適な暮らしができるのだろう。
小学生の勉強の大切さ
◆一般的に中学の学習内容は小学校の学習を前提にしています。中学の教科書は小学校で学ぶ基本事項にあまり触れずに、その応用で始まります。具体的に実際の例で見てみたいと思います。
『算数の分配法則や結合法則』、小4の「計算の工夫」で12 x×5の計算を(10+2)×x 5として解くことを学びます。ただ12 x 5の計算は、小学生にとって筆算で解いたほうがずっと簡単なため、分配法則を学ぶ必要が感じられません。分配法則という言葉も習いませんので、印象に残りません。あまり使わない、名前すら知らない法則を、忘れてしまうことになるのは自然な成り行きです。
◆中1になった最初の頃に学ぶもの
中1の最初に、この「計算の仕方」で出てきたものが「分配法則」、「結合法則」と言う名前ですと知らされます。特に基本を理解し十分に慣れるという時間もなく、この法則を使って正負の数や文字式を扱うことから始まります。
結果的に理解力の良い子どもなら、この法則の意味をすぐ理解し、正負の数や文字式の計算も使い始めます。それができない子どもは少なくありません。これらが使えるという前提で、次に方程式に進みやがて関数へと進んでいきます。数学が分からない、苦手という子どもが出てきても不思議ではないと思います。
◆小学校の学習内容は中学の勉強に密接に繋がっています。中学入学後にいきなり躓いてしまうと、高校入試も厳しくなってきます。
そしてさらに分配法則・結合法則の例でいいますと、連立方程式、展開、因数分解へとつながり、二次方程式、二次関数へと発展して行きます。高校入試で必ず出題されるものばかりです。これらが全て小学校からの積みあげになっているということになります。
◆中学で扱う応用から克服するのは決して簡単ではありません。反抗期と言う難しい時期にある中学生にとって、「できないからつまらない」、「自信がなくなる」、「学校で引け目を感じる」という状態になると、自己をどう確立するか、高校進学や将来をどう考えるか、難しい状況になって行きます。
やはり小学校のうちからきちんと学んでおくこと、そして学習習慣だけでなく学習内容も、とても大切なものとなります。
■「立方体は断面が正六角形になるように切ると二等分できる」ってことを初めて知ったとき、めっちゃ感動したのを覚えています。
確か小学6年生のころだったかな■