脳を使う事によって起こる変化とは?
記憶力や認知機能が高まる脳は、使うほどに新しい回路を繫ぎ、活性化していきます。
以前はあまり覚えられなかったような事柄も、自分の興味が持てる分野から切り込んだり、関連付けやグループ分けなどの方法を駆使して情報を整理するうちに、誰でも自然と記憶力が向上するのだとか。
効率的な思考に慣れた脳は、現状把握や未来予想を、次の行動に上手に役立てることもできるようになってきます。視野が広がる脳を活発に動かしていると、新しい情報に触れた時にも柔軟に対応できます。
今までに得た知識や経験と摺り合わせることでさらに物事への理解が深まったり、多角的な判断力が身に付いたりして、視野を広げることにも繋がります。新しいひらめきが生まれる問題にぶつかってその解決に悩んでいる時、堂々巡りを繰り返すだけでは良い方法はなかなか見つかりません。全く違う視点からのアプローチや発想の転換など、思わぬ解決の糸口を発見するチャンスの多くは、脳を活発に働かせている時にやってきます。
ワクワク感が生活にハリを与える新しいことを覚えたり、いいアイデアが浮かんだ時は、誰でも少し胸がときめいたりしますよね。そんなワクワクした気持ちは日常生活にもやる気を与え、ポジティブで健康的な心身を育む良いサイクルへと促してくれます。
論語には、「学びて時にこれを習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり遠方より来る、亦楽しからずや。人知らずしていきどおらず、亦君子ならずや」(学而)
いにしえの良き教えを学びそれをいつも実践する、それこそ喜びである。朋(同じ教えを研究、学習する人)が遠くからでもいとわずにやって来る、それは実に楽しいことである。
他の人が自分を正しく知って(理解して)評価してくれなくても、心に不満をいだいたり、まして怒ったりはしない。それでこそ君子である。
孔子にとっては、学ぶことそのものが楽しく喜ばしいものであったのです。他の人々の評価は、一々気にすることはないと言っています。
『定義…関数について』
数学における関数は、物を入れると物が出てくる箱だ。以前は函館の「函」を使って、「函数」と表記していた。物は基本的に値でなければならない。
例えば、1を入れると5が出てきて、2を入れると10が出てくるといった感じだ。入れるものは何でもいいというわけではなく、入れてもいい値が関数によって決まっている。
例えば、関数f(x)=2x+1(y=2x+1)は、どんな数字でも入れることができて、1を入れると3が、2を入れると5が出てくる。関数は英語で「function」…このfを使ってる。
新しい箱を作ったときに、その箱について「1を入れると3が、2を入れると5が出てくる箱です」と記述してもいい。だが、入れられる値が無数にある場合、「1を入れると3が出て、2を入れると5が出て、3を入れると7が出て…」と書いていては、いつまでたっても箱の全体像を記述することができない。そこで、f(x)=2x+1という表記を使う。
これは、「この箱に値xが入ると、値2x+1が出てきます」ということを表している。2x+1を計算するのは簡単なので、これでこの箱の全ての入出力について書き尽くすことができた。
xという値がそのまま箱に入っているように見えるが、実際のところこのxはなにかの値であって、xという文字ではない。どんな値が入ってくるかまだわからないから、とりあえずxと書いておいただけだ。だから、関数とは本質的には「値が入って値が出る箱」なのであって、その表記がどうなっているかは大した問題ではない。
どういう値が入る可能性があって、それぞれの値が入った時にどういう値が出てくるかがわかれば、それで十分なのである。
数学には、知識と思考力と技術が必要
数学には「思考力」が必要である、とよくいわれます。しかしこれは、数学という科目が「知識」を必要としない、という意味ではありません。
数学にも知識は必要です。数学の解法を構成する公式や定理は、知識そのものであり、数学の問題を解くためにはそういった知識を持っている必要があります。
そのような意味で、ほかの教科と同じように、数学は知識を前提とする科目であると言えるでしょう。
幸いなことに数学の問題を解くために必要な知識は比較的限られていて、必要な知識をそろえることに膨大な時間を要することはありません。
一つずつ着実に覚えていけば、必要な道具をすべてそろえることができます。覚えるべき公式や定理は限られていても、その使われ方が多岐にわたるため、問題と解き方をセットで丸暗記するような方法を取ろうとすれば、膨大な数のパターン暗記をしなければならないということになります。
これを避けるためには適切な公式や定理を引き出したり組み合わせたりする力、つまり「思考力」を身に付けることが求められます。
計算などの作業を正確に処理する「技術」も必要です。解き方が分かっていてもスムーズな計算処理が行えなければ、正確に解答することは難しいものです。
計算力は練習を重ねることで着実に身に付くものですから、時間をとって取り組んでください。
何のために理科を勉強するのか
料理も化学反応です。肉は一度熱すると生肉に戻りませんが、冷凍肉を常温に戻せば生肉になる?この違いは何でしょうか。
一方でコメは温めたら柔らかくなり、冷やすとまた固くなる!これも不思議です。砂糖は水量の4倍以上溶かすことができます。しかし、濃度30%の食塩水を作ることはできません。塩は水に溶けにくいからです。
この違いは何か?がわかると、料理の腕を上げられるかもしれません。
理科を身近なところから考えよう。理科こそ日常生活で身近な問題です。食わず嫌いせず、あきらめることなく、自然の法則を実感しましょう。そこから理科が始まります。
身構えることなく、自然体で接すればOKです。小中学生たちが理科に対する興味を持って身近に感じて欲しいと願っています。
最後に、中学校の化学の実験で「酸素の発生」「二酸化炭素の発生」「触媒(二酸化マンガン)」などを学ぶと、自分の手で化学反応を起こしてみたいと思いました。教師が前で実験しているのを見るだけではなく。
ビーカー、フラスコなどの器機。塩酸、二酸化マンガン、過酸化水素水、硫酸まで買って段ボール箱に保管しました。発生した酸素を嗅いだら気持ち良いのだろうか?などの疑問を解決するためです。硝酸だけは怖いので買わなかったです。当時は、保護者の印を押してたら買えたのです。今の保護者さんが聞いたら驚きあきれるかもしれませんが。本当の経験です。オシマイ♪
個別指導塾サクシード塾長
人間の脳が秘めている力って…?
新しいことを始める不安への言い訳に、「もう若くないから」などと年齢の話が持ち出されるのはよくあること。近年の研究によると、『人間の身体の中で最も老化しにくい臓器は脳である』とも言われています。
脳には年齢に関係なく発達し続ける部分がある
脳にある神経細胞(ニューロン)は、接合部のシナプスを介して電気信号を送り、さまざまな情報を伝達しています。細胞間を複雑に走るこの回路こそ、脳の働きを左右するもの。何かに挑戦したり好奇心をくすぐられるなど、刺激が多いほど回路はどんどん広がり、脳も活発に働くという仕組みです。
このニューロンは身体のほかの細胞に比べて明らかに老化しにくく、中には70〜80歳でも再生する力を持っているものもあるのだそうです。つまり脳は、しっかり使い続けていれば年齢に関係なく若さを保ち、回路を発達させ続けてくれるということ。
「何かを始めるのに遅すぎるということはない」とよく言われるように、むしろ年を重ねるほど、未知の分野へのチャレンジは脳の活力にとって大切な栄養なのです。
常に変化する『脳の力』を鍛えよう
脳がそれほど衰え知らずな臓器なのです。記憶がきちんと定着するための条件はいくつかありますが、ひとつは繰り返し復習すること。もうひとつは、興味を持って覚えることです。
好きな芸能人の名前など、ワクワクした感情を伴った事柄は、いくつになってもすぐに記憶に残りますよね。日々の情報を取捨選択し、常に変化を続ける私たちの脳は、意欲的な学習によって鍛えることでその機能を若々しく保つことも可能になります。
中学生・高校生のうちから、「させられる学習」ではなく、新しいことを「学ぶ」好奇心を育ててもらいたいと願っています。
個別指導塾サクシード塾長