モチベーションを保つためには
モチベーションには「外発的モチベーション」「内発的モチベーション」の大きく分けて2種類があります。
「外発的モチベーション」とは、
・勉強しないと怒られるから勉強する
・テストで良い点とれば何か買ってもらえるから勉強する
といったようなモチベーションです。
「内発的モチベーション」とは、
・問題を解くのが楽しいから勉強する
・もっといろいろなことを知りたいから勉強する
といったようなモチベーションです。
一般的に、「内発的モチベーション」で学習したほうが・集中して学習ができる・学習の効率がよいと言われています。
「内発的モチベーション」を持たせるためには好奇心を育てたり、いろいろなことに挑戦させたりと、自らもっと学習したいという環境を用意しなければならないが、これがなかなか難しい。
そもそも幼児のうちは勉強に対して「内発的モチベーション」を持っています。親が何も言わなくても、兄や姉が勉強している姿を見ると自分も勉強したいと言われた経験はありませんか?実際、小学1年生のころは勉強が楽しいという子どもは非常に多く感じます。
それが、親から勉強しなさいや、勉強の対価として何か買ってもらうことなどがきっかけで、せっかくの「内発的モチベーション」が「外発的モチベーション」に変わってしまうことがあります。
事実、東大生には親から勉強をしなさいと一度も言われたことがないという子が多いです。自分で勉強している間はそっと見守り、習い事などの違った環境で「内発的モチベーション」を育てる。好きこそものの上手なれ!
「内発的モチベーション」を大切にしてあげてください。
『商人とロバと塩』
一匹のロバを飼っている商人が、海辺では塩を安く仕入れる事が出来ると知って、塩で一儲けしようと考えました。そして、彼は沢山の塩を買い込み、ロバの背に積んで家路につきました。
ところがその途中、うっかり足をすべらせたロバは、よろけて川に落ちてしまいました。
すると背負っていた塩が水に溶け、荷物が軽くなったロバは楽々と起き上がり、身軽に旅を続ける事が出来たのでした。ところが商人は残った塩を売り終えると、すぐにロバを連れて道を引きかえし、今度はさっきよりももっと沢山の塩をロバの背に乗せました。
ロバはやっとの思いで先ほど落ちた川のところに差し掛かると、今度はわざと水の中に落ちたのでした。そして背中の荷物が水につかると、また軽々と立ちあがり、しめしめと思いました。またしても、辛いことを上手く回避することができた……と、少なくともロバはそう思っていました。
でも商人は、そんなロバのたくらみに気づき、次は海綿をたっぷりと積んで帰ることにしたのでした。そして帰り道、川にさしかかった時、またしてもズル賢いロバはわざと川に落ちました。すると今度は、さっきとは反対に海綿が水を含んで大きく膨らみ、よけいに重くなってしまいました。結果的にロバは、最初の2倍は重くなってしまった荷物を運ぶ羽目になったのでした。
「ズルいことをすると、いつか自分に報いが来る。そんなに上手い話や出来事は、そう何度も続かない」といったところでしょうか。実際、ロバに背負わされた塩は、そのまま仕事や学習に当てはめて考えることができそうです。それこそ単調でつまらない仕事だったり、話の合わない同僚だったり、たいくつな暗記学習であったり。
だからといって仕事・学習をすぐに辞めてしまっては、また同じように理由をつけて辞めてしまうとも限りません。一度辛いことから逃げてしまうと、人はそれが癖になって逃げたいと思ってしまうもの。
誰しも心当たりのある話題だけに、いま仕事や勉強で悩んでいる人は問題を真正面から受け止めて解決しようとする心持ちと勇気だけは、忘れないようにしたいですね。
県基礎学力テストへの挑戦
9月から実施される県基礎学力テスト、中学3年生(1.2年も)にとって大きな目標のひとつです。地域の上位校を目指す中3生は、平日は5時間以上の家庭学習を、土日は毎日7時間以上の勉強に挑戦してください。
若い体力のある時期はそれだけの時間を学習に取り組んでもなんともないはずです。「夕食・入浴・トイレの生活時間」を引き算しても、たっぷりと時間はあります。この基礎学力テストで希望高校にふさわしい点数をとるために、教科の取り組みをお伝えします。
数学に充てる時間は、取り組む時間の半分以上です。数学は暗記することは最小限で済みます。その代わり与えられた条件から正解を導き出す訓練が必要です。「数学は訓練か?」と言われますが、多様な問題に慣れることから、自分なりに楽に解ける手法が使えるようになります。山へ登るルートが複数あるように。様々な解法を積み上げることが遠くて近い道のりになります。
理科は、数学の基本(足し算・引き算・かけ算・割り算の四則計算)さえできれば、第1分野のパスカル計算・密度計算など簡単に解けるはずです。
第2分野は暗記です。「なぜ・どうして」を意識し、「紙に書く」「発音する」etc.五感をフルに使いながら、繰り返し学びなおすことが良い結果につながります。社会科も時代背景や出来事を考え、理解をすることも大切ですが、「暗記」です。繰り返しますが、いちばん手間のかかる「書く」「書く時の手の感触」「書いた式や語句を目で見る」「読む」「読んだ声を耳で聞く」この五感を感じて自分の物にすることができます。
中指に「鉛筆ダコ」ができないと本物ではありません。英語はなおさらです。生まれた時から両親からどれだけの言葉を話しかけられ、毎日の生活で口にする(発音)言葉は膨大です。だからこそ、テキストを何十回も読んで読み込み、単語はコピー用紙を使い表裏にしっかりと書き込んで(一日20枚)、文法は自然とついてきます。日本語を話すときに、文法を考えながら話していますか?
今の生徒に欠けているものは、「手間を掛ける」ことです。楽なことを考えず、流されず、惰性に陥ることなく良い成果を上げられるよう期待しています。
学問に王道無し。
《子どもたちの未来に、責任を持つ政治を望む》
アベの政治は、標高600mの高尾山にもまだ登ったことがないのに、「必ずやエベレスト山に単独登頂する」と言い放ち、その結果を全く検証されないまま、今度は「北極点に到達することをお約束します」「そのためにあらゆる手を尽くす」と言って、私邸でソファに寛ぎ、紅茶を飲みながら犬を撫でているだけのこと。
「いつ登るんだ」と批判する人は、別に偏った思想がなくても「こんな人たち」と言われ、責任を問われても、アベは「責任を痛感している」と言うだけ。
税金が投入されているにもかかわらず、登頂計画は幽霊会社に中抜きされているか、ネパール政府には「これで登ったことにしてね」とお金がバラ撒かれる。公表を求めた登頂計画は黒塗りで、後になって「登頂するとは言ってない」と否定し、その文言に沿って公文書は改竄。
「ぼくの契約相手は国民」と常々言っていた律儀な職員は自死し全てウヤムヤ。
なにげにここ数年間という日常が過ぎていきますが、こんな国政は経験がありません。
だれかさんが、在職最長記録を作ろうが、そんなことは庶民の生活とはほど遠く、関係がないように思います。
(右寄りでも左寄りでもない塾長)
これを知る者は、これを好む者にしかず。
これを好む者は、これを楽しむ者にしかず。(論語)
(理解しているということは、好きだということにはかなわない。好きだということは、楽しむこと・満足していることにはかなわない)
この言葉は、仕事や勉強などの場面で使われ「なるほど」と思わせられます。確かに「知識がある」状態より「好きだ」「楽しんでいる」という状態の方が、何によらず伸びていく経験は誰しもあるでしょうから。
何事においても、嫌々していたのでは進歩も向上もなく、成果も上がらない。見ている方まで辛くなります。
「好きこそ物の上手なれ」
物事の知識がある人であっても、好きな人には叶わない。さらに、好きな人であっても、それを楽しんでいる人にはかなわない。楽しむことができれば、ストレスもなく、能率も上がります。
まずやってみる。そして、モノゴトを深く知ることが出来れば「好む」段階になり得ます。
与えられた学習課題を素直に受け入れ、興味・熱意、そして強い意志を持って、一心不乱に継続してみることが、大事なのではないだろうかと思います。