■未来を生きる小・中・高校生は職場で『残れる人』に
AI 時代がきても、生き残るためにはどうしたらいい?AI に代替される仕事が増えていくのは確実でしょう。しかし、すべてをAI化できるわけではなく、実際の職場ではAIにまかせる部分と、人間ならではの能力が必要とされる部分とが混在すると考えられます。
今後AIに代替される仕事としては決められた手順やフォーマットに従って行う定型業務が考えられます。データのシステム入力や集計、経理の仕分け業務、銀行の融資係、ホテルのフロント、コールセンターのオペレーターなどはすでにいくつかの大手企業で、RPA(ロボットによる業務の自動化)に代わられています。
AI 時代が到来しても「求められる人」になるにはどうしたらよいのか、考えてみましょう。AIの導入によって将来、人員が減っていくことは事実です。AIでは代替できない部分を担当する人は必ず残るわけですから、その職場で必要とされる「残れる人」を目指しましょう。
スキルの枠を広げていくことが大事です。事務職であれば「業務でエクセルの使用が多い」「パワーポイントを使いこなせたら便利」など、状況を精査することが大切です。エクセルだけしか使えないよりはパワーポイントもアクセスも使いこなせる人の方が有利でしょう。ピンポイントでスキルを高めることも大切ですが、豊富なスキルを身に付けて、どんな状況でも「残れる人」になる準備をしておきましょう。
ところで『プログラミング教育』は全員に必須なのでしょうか。他の分野の時間を割いてまでScratchで遊ばせるのか。プログラミング塾の儲けに一役買うだけに終わるのか。『論理的に考える力』を養うことができるのは、「数学」や「国語・論理的文章」でしょう。学校現場には、プログラミングを指導できる教員は皆無と言って良い現状です。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾)塾長
◆先取りが仇になる◆《公立中学校上位の生徒が優秀な理由》
『先取り学習』は得意科目のみ、子どもがしたかったらするもの。原則不要です。「(学校よりも早い)先取り学習しないとだめなんじゃないか」と考えている保護者様が増えてきています。はっきり申し上げて、先取り学習はしなくても大丈夫です。長い目で見て「先取りが仇になる」ことも多々あります。
全国の私立中高一貫名門校で難関大学の合格が独占できない事実が物語っています。一貫校はだいたい中3で高1~高2範囲の半分以上が終わるところが多いです。そんなに早いのに、成績を伸ばすことに活かせていないケースがたくさんあります。城ノ内中高等学校も同じケースかも。
理由はただ一つ。各学年の内容が定着できていないからです。大学入試を例に取ると、点数を稼ぐべき数Ⅰ・A、数Ⅱ・Bも走るように上滑りしているからです。先取りが無意味というわけではありません。
子ども一人ひとりにあったペースが大切ということです。学校の授業を聞いて難しかったり、ちょうどいいレベル、と子ども自身が感じているなら、先取りなどする必要はありません。復習と定着を大事にすべきです。いわゆる上位大学に合格した生徒は、小学生~高校生まで「先取りをした経験なんてない」生徒達ばかりでした。家から一番近い学区内の公立中学に行って、高校受験をし『先取り学習なし』で大学受験しています。そして有名国立大学、地方国立大学に合格しています。
全国模試上位5%に入る生徒は、誰も先取りなんてしていません。通っている高校の進度についていき、勉強をしっかり復習・理解することを第一に過ごしています。好きで得意な科目で学校の授業が簡単すぎるなら先に進むのも良いでしょう。一人ひとりの個性に合わせて能力を伸ばしてほしいと願っています。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾)塾長
◆プログラミング教育の問題点◆
文部科学省による「学習指導要領」の改定に伴い、学校でプログラミング教育が必修化および拡充されることとなりました。小学校から高等学校までプログラミング教育必修化および拡充の対象となっています。
小学校:2020年度(プログラミング教育が必修化)
中学校:2021年度(技術・家庭科のプログラミングに関する内容が倍増)
高等学校:2022年度(科目「情報Ⅰ」が必修化)
プログラミング的思考や情報を活用する能力を育成することなどが、プログラミング教育のポイントとして挙げられています。2024年度からは、大学入学共通テストでもプログラミングを含む「情報」科目が導入される予定となっています。
▼従来の科目の学習時間が減る。
学習に従来かけられていた時間が損なわれ、授業がうまく進まないのではないかという懸念があります。集中力が欠如する。プログラミング教育には、PCやタブレット、スマホなどのデバイスが導入されます。子どもが「PCやタブレットがただ使いたい、使うと面白い」という楽しさに気を取られてしまい、授業に集中できず遊び始めてしまう可能性があります。
▼ネット・SNSいじめが増える。
PC・タブレットなどを貸与することは、子どもにインターネットに接続できる環境を与えてしまうということです。従来の教室内で起こるいじめだけでなく、ネットやSNSを介したいじめに発展する危険性が出てきてしまうというリスクも懸念されます。
▼手書きする機会が減る。
鉛筆やシャープペン、ペンなどを使って手書きでノートを取ったりする機会が減ってしまいます。手書きには理解が高まったり、記憶に定着しやすいという大きなメリットがあります。PC・タブレットの導入で手書きする機会は確実に減ってしまいますので、学習効率が低下してしまうかもしれません。未だに、パソコンを自在に使えない大人が多いなか、全ての人がC言語を身につけてプログラミングできないといけないのかな思います。
小学生・中学生がプログラミング塾でやってるのは、Scratchというお遊び。『スーパーコンピューター富岳』が1秒間に処理することを、一人の人間がやれば1億年かかると言われます。また、DeNA(ディー・エヌ・エー)に入社する四分の一は東大生。
そんなニュースを見ながら、ふぅ~ん?!「わたしたち凡人はどうしたらいいの?」と感心したりしている塾長でした。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の学習塾・理数塾 塾長)
◆やってはいけない勉強法◆
お受験の特殊算を覚えるのは4、5年の後半からでも間に合いますが、思考力や集中力は、時間に余裕のある低学年でしかじっくり鍛えられない。勇み足は禁物です。
★「テスト対策」★
小学校などで行われるテスト。親子一丸となって高得点を取り、子供の自己肯定感を高めたい。そんな親心がアダとなることもあります。学校や塾でテストの範囲や時期がわかっていると、その前に出そうな問題を教えてサポートする親御さんがいます。
子供に自信をつけさせること自体はいいことですが、一夜漬けで点数を取らせる勉強をして乗り切ったとしても、『いざとなれば親に頼ればいい』といった依存心を生むなど、あまりいい結果になりません。
★「点数に一喜一憂」★
テストの結果を見て褒めるのもご法度です。低学年のうちは点数を取ることの意味合いもわかっていません。親が点数にフォーカスして褒めたりご褒美を与えたりするなどもってのほか。お魚をエサで釣るのと同じ。エサがまずいと、次第に喰いつかなくなります。学力を高める意味がなくなります。
附属の生徒さんにいました。エフォートから、同じ問題が出るから答えだけを覚えていたらチョロいもんだって…その場は叱りましたが、どうせ特殊算など役に立たない上、数学嫌いを生む元だから、心の中では「まっ、いいか」と。
テストの目的は、高得点ではありません。弱点を知り、そこを強化することです。褒めるとしたら、点数ではなく、テストを受けるまでの努力行為です。
テストが終わって、生徒さんが良い点数を取ってきたときは『良かったな』良く無かった時は、『済んだことや。次を目指そう』と…手を取り合って喜んだり、しぶい顔で叱責などしたことはありません。なんの役にも立たないから。
小学3、4年生までは点数にこだわらず、勉強のプロセスや自ら机に向かう行為をほめることで、自己肯定感を高めることが先決だと思います。難解な問題に挑む中学受験の場合、多くの子は高学年になると壁にぶち当たり、否が応でも自信喪失気味になるからです。
城ノ内中高等学校も落ちたものですね。お受験してまで入学したのに大した結果が出ないから。中高一貫にしたころは、競争率10倍。いまは、たったの約2倍。普通科だけでは人気も無いので、中途半端な時期や場所に城ノ内高校を設置したことがドツボにはまる原因だったかも。管理職から聞きましたが、中学校からの募集は停止するそうです。小学校から中学に入った生徒と高校からスタートする生徒が混じっていたら、指導しにくいのかな。
徳島県は、『教育正常県』と言われています。『お受験』や『中高一貫』など必要ないと思います。知らんけど。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾 塾長)
★『くたばれ!特殊算』★
▼わが子の学習能力が先細るか、後伸び《成長に従いグングン伸びる》するか。親がさせてはいけない"頭脳"が先細る勉強法。平凡な学力のわが子を後伸びさせるにはどうしたらいいのか。
テストの点数を取らせようと親が対策を立てたり、先取り学習させたり、テストの点数に一喜一憂したりしていると、逆効果です。特に小学校低学年のうちは勉強以外のことで何かに没頭していたら、決してそれを邪魔してはいけません。その集中力があとで勉強に役立ちます。わが子の『頭脳』が《先細る》か、《後伸び》するか、すべては親次第です。
そろそろ1学期が終わります。小学生の子を持つ親の中には、子供が持ち帰ってくる高評価の通知表を見て褒める人もいれば、低得点のテスト結果に落胆する人もいます。遊ぶ時間を制限させて勉強へと促す人もいるかもしれません。こうした行為は逆効果になります。夏休みに入る今、低学年の子にやりがちな親の「NG」と、「OK」行為を考えてみましょう。
▼科目の中でも最も学習量が実力に反映されやすいのが算数です。やってはいけない勉強法「特殊算の先取り教育」…進学塾に通っていると、通常4年生から習う学習を低学年で教わる機会もあるでしょう。親が先取りして問題集を買うこともあるかもしれません。「特殊算」だけは前倒しすべきではありません。
鶴亀算をはじめとする『算数の公式』を教えると、それ以外の思考方法が出てこなくなります。パターン問題の一部しか解けなくなる恐れもあります。考える習慣が損なわれるのです。それぞれの特殊算には、面積図を使うものや線分図を利用するものが固定されています。融通が効かないのです。だから解法を暗記します。暗記は、算数・数学じゃありません。パターン以外の思考方法も身につけるべき低学年に、特殊算を教えることは、安直に答えを出すカンニングペーパーを渡しているようなものです。
【鶴亀算】亀の数:(足の合計-2×頭の合計)÷(足の差)、鶴の数:(4×頭の合計-足の合計)÷(足の差)
【植木算】一直線上に立ち両端に木がある場合:木の本数=間の数+1、一直線上に立ち両端に木がない場合:木の本数=間の数-1、など。
◆『特殊算』百害あって一利無し~と言えば言い過ぎかも。高校の等差数列・等比数列などでは、《植木算》の考え方が活躍しますもんね。
徳島市・個別指導塾サクシード(小学生・中学生・高校生の個人塾・算数塾・数学塾 塾長)