数の世界の不思議
日本人は元来、数が好きなんです。江戸時代には和算が庶民の間で広まって、究極の計算機の日本式算盤を生みだした、世界に誇る数学大国です。
今でも数独パズルは人気ですし、数学は嫌いでも日常的な計算は嫌いじゃない。
数字そのものは好きな人が多いんですね。
ところがみんな受験勉強のなかでテストのためだけの受験算数を強いられて、
数学アレルギーになってしまっている。
数学が合格するための単なる手段になり下がって、本来の楽しみを知らないままでいるのです。
数学嫌いを多く生み出している一番の弊害は、感性豊かな小学生・中学生時代に巻き込まれる受験社会かもしれません。
黄金比と白銀比
西洋の絵画や建築物でよく使われている美と調和を象徴する黄金比(1:1.618…=約5:8)は、私たちが普段やりとりしている名刺にも使われていますよね。
日本の建築物などの美を象徴する白銀比(1:√2=1:1.414…=約5:7)は、
A判とかB判のコピー用紙やノートの縦横の比率です。
こういう話を中学・高校生にすると、次の日からメジャーを持ってあちこち測りはじめるそうです。
測ることが数学の原点ですから。
女性の顔の美しさにも、実は比率が関係しています。(男性も同じ。男女平等)
顎の先端と両方の眉の端を結んだ線の角度が45度なら『美人角』だと言われます。
45度にこだわるかというと、正方形を対角線で折ると45度と45度の直角二等辺三角形ができるでしょう。
これを比になおすと、1:1:√2=1:1:1.414…=5:5:7(白銀比)となります。
【楽しいのが一番!】数学がおもしろいと思えるポイント
ゲームは、必要な情報を集めたり、魔法を覚えたり、少しずつ強い敵を倒していくんですね。
数学もゲームみたいですねと言った中・高校生がいます。
新しい定義や定理を覚えて、公式を手に入れて、問題を解いていくでしょう?
そう考えると、数学もゲームみたいですね。
数学は問題を解けば解くほど確実に力になっていきます。
最初は地味でつまらないかもしれませんが、
国語の読解や作文のような曖昧さはなく、必ず同じゴールにたどりつけます。
努力を裏切らない教科です。
理科(第1分野・ニュートン、パスカル、飽和水蒸気etc.)は、数学の四則計算と比例・割合でおよそ解決できます。
人類が生まれた頃、言葉を発する前より
目に見えたものを個数として認識します。
猪や鹿を獲る「狩猟」や木の実・果実の「採集」によって
自分の蓄えを「数」として捉えて
それを記号で記録していきます。
ただ、「何もない」ことを「ゼロ(0)」として表すことはできませんでした。
目に見えないからです。
小学生から当たり前として、「0」を使います。
「数」を認識されてから、2000年後に、やっとインドで
「何もない」ことを「ゼロ(0)」として表す発見がなされました。
「0」は高尚(ハイレベル)なんですね。
部分分数分解のあれこれ
中学受験をする小学生に算数を教えていると公立中学生にとっても少々難しい内容がたびたび登場します。
私が小学生の時は知らなかったと感心する一方、小さいころから勉強漬けな状況になんとも言えない気持ちになります。
中学お受験「部分分数分解」について。
ある分数をいくつかの項の足し算・引き算の形に変えることです。(大半は引き算)
本来は、高校数Ⅱの習得範囲です。(一般的に文字nを使って)
それを数字だけで表したものが中学受験算数です。
①1/6を分解すると、1/2×3=1/2 - 1/3に成ります。分母を2×3と表すのがコツです。
②1/20は、1/4×5=1/4 - 1/ 5 となります。分母を4×5と表します。
小学生の間は、差が1がよく出ます。
差が2の場合は、分解した分数を2で割ります。
中には、3つの部分分数に分解するものもあります。