★学習の定着『睡眠の不思議』
◆睡眠と記憶にどんな関係が?なんと睡眠することとは、努力しないで、自動的に復習することを意味するのです。何か新しい知識を身につけたいときには、その日のうちに十分な睡眠をとることが奨励されているようです。逆に、一睡もせずに詰め込んだ情報は、すばやく脳から消えてしまいます。どうのように睡眠中に脳が復習するのか?これはやはり海馬が鍵を握っています。海馬は寝ている間に脳にある情報を整理していきます。この海馬が情報を整理する時間は夢と深い関係があります。
◆夢を見るとは、脳にある断片的な情報を組み合わせたり、整合性をテストすることにより情報の整理をし、必要な情報を吟味することなのです。テストの直前しか勉強しないし、毎回徹夜だ、などと言う人は、海馬に情報を整理する余地をあたえないので当然記憶は長くとどまりません。学習の基本は「覚えられる範囲で覚え、理解できたものをくりかえし復習して、しっかりと記憶と知識を定着させる」が鉄則です。
◆学習したものが少し時間が経つと、勝手に理解が深まっていると感じたことはないでしょうか。もしくは、今まで学習してもうまくできなかったことが、ある日突然できるようになったというような経験をしたことはないでしょうか。こうした不思議な現象は「レミニセンス(reminiscence)」と呼ばれています。これは寝ている間に情報が整理整頓されたことにより、より知識が定着した状態になることを言います。
◆ワインなら、木樽に入れて熟成させる工程に似ているのではないでしょうか。樽の中でワインを発酵させることで、香り、色、味わいが深みを増し、味を調えるのです。こんな実験があります。勉強前に比べどれだけ点数が上がったかを調べる実験です。勉強すればもちろん点数が上がるのですが、いつものように睡眠をとってもらい、翌朝にまたテストをします。翌朝の方が前日の勉強直後に行ったテストよりも成績が上昇していたのです。
記憶が整理整頓され、理解が深まることで、ただ単に詰め込んだだけの知識に比べ、記憶の質が上がり、知識を有効に使えるものに昇華していったのです。
◆効果的な学習方法を考えるとやはり「分散学習」、つまりこつこつと繰り返し、積み重ねるように学習する方法が有効になりますし、勉強する時間に関していえば、寝る前は記憶のゴールデンアワー、また食事の前は空腹でLTP『長期増強と長期記憶』が起こりやすい状態なので勉強時間に充てるのがいいでしょうし、逆に食後は満腹なのでリラックスしてテレビを見たり、読書をしたりして息抜きする時間に充てるのがよいでしょう。
【数学は試行錯誤】わからない問題に対して的外れでも良いのでまず《書いてみる》という経験が大事だと思う。
★「習い事のやりすぎ」は逆効果=教育熱心な親の子が小学4年生で崩れ落ちる
◆小さい頃からたくさんの習い事をさせている家庭
小学4年生ごろから成績が伸び悩むケースが多いという。教育研究家の小川大介氏は「習い事や勉強をさせすぎると逆効果になる。それより料理や掃除、洗濯といったお手伝いをさせたほうがいい」とアドバイスします。
◆高学年になってから成績が伸びなくなった。
月曜日はピアノ、火曜日は公文、水曜日は体操教室、木曜日は学習塾、金曜日は水泳、土曜日はプログラミング教室、日曜日は学習塾、ボーイスカウトといった、たくさんの習い事をさせていたり、低学年のうちから塾に通わせていたりすることが原因となっています。
一方で、学年が上がるにつれてグングン伸びる子がいます。一度ペースをつかむと、別人になったかのように、メキメキと頭角を現すのです。そして、あれよあれよと成績が上がり、難関校に合格してしまうこともあります。
◆たっぷり遊んだ子には「強い心」が備わる
例えば、理科の生物を勉強したとき、先生の話を聞きながら、「あっ! あのときに見つけた虫にはこういう特徴があるから、このグループなのだな」と理解が深まります。自分の体験とつながってくるからおもしろく感じるし、頭にも残りやすくなります。大きく伸びたのは、「生きた理解」があったからです。
幼少期に「満足がいくまで遊んだ」「納得がいくまでやり遂げた」といった経験をしてきた子は、たとえ途中で壁にぶつかっても「自分ならなんとか乗り越えられる」という強い心が後押しします。ここぞというときに、ものすごい集中力を発揮するのです。
◆子どもには「ぼーっとする時間」が必要
近年の教育では、知識を中心とした学力だけでなく、考える力や表現する力も求められ、子どもが小さいうちから「いろいろな体験をさせることがいい」という流れになっています。すると、幼少期にたくさんの習い事を詰め込んでしまいがちです。
習い事をさせること自体はいいのですが、やらせすぎは注意が必要です。子どもには何もしない「ぼーっとする時間」が必要だからです。
★難しい問題をいかに取るかよりも、易しい問題をいかに落とさないかで合否は決まる気がする。★
学ぶことの理由
なぜ勉強しなければならないのか、その理由を求めると次のような回答が出てきます。
①よい大学に入り、よい会社に入り、高収入を得て安定した生活おくるため。
②人間の自由の多くはお金で買える。そのお金を儲けるため。
③自分の能力を拡張して、やりたいことがやれるより大きな「自由」を得るため。
④光り輝くため。自分の人生をより楽しく、意義のあるものにするため。豊かで充実した人生にするため。
⑤知的好奇心から。わからないことについて、知りたいという純粋な欲求から。
⑥義務からではなく、学びたいものを学びたいように学ぶ。やりたいことをやる。
⑦大人になっても日々学習。生涯学習・知識基盤社会では当然のこと。
◆なぜ勉強しなければならないのか。
親は余計なことは考えずに「義務教育だから」「黙って勉強しろ」という言い方ですませようとします。
子どもは素直に勉強への動機づけを自分で会得する場合もあります。
◇病気で苦しんでいる人を助けるお医者さんにあこがれて、自分も勉強して立派な医者になりたいと思う人。
◇たくさんの人を乗せて安全に正確に電車を運行する運転手なりたいと思う人。
◇素晴らしい建物を設計したり、建築したりする職業に憧れて建築士になりたいと思う人。
◇やさしかった看護師さんになろうと決意する人。
◎それぞれの動機により将来の職業を考え、その目標に向かって勉強に励むということもあるでしょう。
このような将来の仕事を夢みて勉強するというのが、本来的な勉強であり学習なのだろうと思います。
◆勉強する目的が、お金を稼ぐためというのだけでは哀しい。しかし、資本主義社会は、人間生活のかなり多くの部分が商品となり、「お金」で買うことができます。
この社会で生活するためにはお金が必須です。勉強するのは、自分のより大きな自由を確保するためであるという言い方ができます。「学ぶ」ことにより、自分の能力や適性に合わせて職種も選ぶことができます。将来の仕事の選択の幅を広げ可能性を広げることができるということです。
「学ぶ」ための意義と方法をしっかりと身に着けてほしいと願っています。自分の自由を実現するための必要な情報を集め、技能を習得し、課題を解決していく能力を養ってください。人間的な自由の実現の多くが、「お金」で買えるという現実があるのも事実です。
◆わたしたちが常に学習し勉強し続けるのは、その2つ《自由とお金》を同時に手に入れることであろうと考えています。
★できる人は行間に図やイメージが浮かんでいる。字や式は媒介でしかない。
できない人は、字や式の表面を見ている。
◆受験生の心得№2
★受験直前は何をしたらいいと思いますか?オススメは、教科書の章末問題やまとめテストです。これなら基礎が固まるし、少し考える問題もあるので、いい確認になると思います。絶対にやってはいけないのが難問。入試には気合いで解ける問題もあるので、直前でそれを下げるのはもったいないです。難問で点を落とすより基本問題を落とす方がダメージが大きいので、基礎は固めておきましょう。
★入試前日にやること
□ゆっくりお風呂に入るなどして、気持ちを落ち着かせる
□しっかりと晩御飯を食べる
□『合格するぞ!』と強い気持ちを持って早く寝る
□持ち物リストを作成して、リストを見ながら持ち物を確認する
□受験票(各担当の先生が、まとめて所持しているはず)
□生徒手帳・学生証
□鉛筆・シャープペンシル・消しゴムなどの筆記用具
□上履き・上履きや下履きを入れる袋(必要な場合のみ)
□お金(緊急のとき用)
□マスク(必要な場合のみ)
□着脱しやすい防寒着
★受験当日(本番)
入試当日は緊張して当たり前です。緊張しているのは自分だけではなく、周りの人も緊張しています。『緊張するな』と考えることは、かえって緊張を高めてしまうので、『緊張して当たり前』と開き直ってしまいましょう。
★受験に対する不安や怖さをパワーに変える
マイナスのことをプラス思考に変換できる力こそ、受験に対応できる力となります。不安や怖さ、勉強に対する焦りなどを感じた時には、「その感情の度合いが大きければ大きいほど、勉強を頑張るためのエネルギーになるんだ」と考えるようにしてください。
人間は崖っぷちに立たされるほど、最大限の能力を発揮できる動物です。心理学上ではチャレンジ反応と呼ばれるそうです。
将来、仕事や人生の岐路に立たされた時に、この経験や精神力は生かされます。今しかない受験期を思う存分、逆に楽しんでください!
※【数学はコトバです】式だけでなく、日本語もきちんと書いてください。数学と言えども日本語が大切です!
後悔のないように頑張れ!
◆受験生の心得№1
★受験生のみなさんへ
★受験合格へ向けての大切なことの1つとして、学習面以外での「準備」があります。受験までにどれだけ万全に学習面での準備をしても、不安定な気持ちや体調不良のせいで、本番当日に力を十分に発揮できないとなれば元も子もありません。いかに安定した精神状態で受験にのぞめるか、受験当日いかに万全の体調で取り組めるのかが、志望校合格に大きな影響を与えます。体調面や精神面におけるケアは受験生本人だけでなく、周りのご家族の方々の協力が必要です。
★いよいよ2月を迎え、受験生にとっては、最後の「追い込み」の時期になりました。受験生の皆さん、「準備」は万全ですか?やり残したことはありませんか?受験期間は、合格するために必要な力を1つずつ順序立てて手に入れていく、合格するまでの「準備」の期間です。学力以外にも受験に必要となる様々な力をつける訓練をしてきたことと思います。目標を定め「いつまでに、何を、どれだけ」やりきるのかを決めましょう。短い時間を有効活用するために必要な『集中力』、どんなに辛くても結果を出すためにやり抜く『突破力』・『忍耐力』が問われます。受験生になるまでは考えもしなかった「力」が皆さんには身についていると思います。こうした「準備」の期間を通して成長してきた皆さんは、受験という関門を突破できる力が備わっているはずです。
★多くの不安や、失敗するかもしれないという恐怖や、まだ勉強が足りないのではないかという焦りもあると思います。「準備」してきた自分を信じて、これまで通り、しかるべき「準備」をすることを心がけてください。必ずその先に「合格」という喜びが待っています。揺るがず、怯まず、目標だけを見据え、「合格」に向かって一直線に突っ走ってください。
■入試直前の過ごし方
□人の多いところではマスクを着用する
□栄養のあるものを食べる
□防寒はしっかりする
□体調が悪い時は無理をしない
□勉強中は携帯電話の電源はOFF
□夜更かしせず、しっかりと睡眠をとる(私は、生徒が夜型なら適度な時間までなら続けても良いと思っています)
★気を付けるべき3つの要素「無理・無駄・無茶」
▽無理
人間不思議なもので、「自分には無理」などといった否定的な言葉を発していると、本当にできなくなることがあります。
▽無駄
1週間前に難問や奇問に挑んで解こうとしても時間がかかり、また、なかなかできないことから焦りが生まれてしまうだけで、時間の無駄です。
▽無茶
この時期に無茶をして、知識を詰め込むために夜更かしをすることはもってのほかです。
試験当日、万全の状態で受験することができないというリスクが高まります。
後悔のないように頑張れ!