中学理科の学習方法(その二)
③生物分野
生物分野について大切なことは、植物や動物についての「分類ができる」「つくりやはたらきを覚える」ことです。例えば、たくさんの植物名を知っていても、その植物がどこに分類されるかが分からなければ意味がありません。
また、植物や人体のからだのつくりについては、その名前とその働きを知っておくことが大切です。生物の勉強の仕方は、授業を受ける前に、どんな植物や動物の名前、つくりの名前が出てくるのかを見ておきましょう。授業の中でその植物や動物がどのように分類されるのか。そのつくりはどのような働きがあるのか習得しましょう。
④地学分野
地学分野についての勉強法は、どのような地学用語が出てくるのか、教科書でいえば太線の部分を読んでおきましょう。地学分野は湿度計算、天体の動きなどの計算問題が生物分野に比べて多い分野です。これらの単元では公式・法則をしっかりと理解したうえで演習にとりかかりましょう。
地学分野ではこの計算単元の得意、不得意が点数の差をつけやすい傾向にあります。
数学では、線分図や絵を描くと課題の全体像が理解しやすくなります。同様に、生物・地学分野でも「絵を描いてみる」作業の中で、手の触覚や目で見る視覚などの感覚を、フル活動させてください。
暗記を支える大きい補助力となりますが、少々手間がかかります。
「手間をかけず」に成果を得ようとすることは愚かです。
『老兵は死なず、消え去るのみ』
誰の言葉か気にもしてなかったけど、調べて判りました。第二次大戦後、占領指令官だったダグラス・マッカーサーが、離日の際に言った有名な言葉です。
ただ、マッカーサーが1951年、アメリカ議会で軍人としての活動を引退する際のスピーチで述べた言葉とも言われています。マッカーサーが、元々はアメリカ軍で歌われていた歌の歌詞であったものを引用したものです。
戦場で死ぬことなく軍を去ることになった自身のことを指した言葉であるという説もあります。ずっと、「老兵は消え去るのみ」と覚えていたら『死なず』という言葉が挟まれていて目からウロコでした。
意味としては、役目の終わった者は、表舞台から去るということ…だそうです。言い換えれば、“引き際の美学”…有終の美を飾るって言っても良いでしょう。
大きな仕事を成し遂げた人ほど、サラリと静かに去っていく・・・となれば、そのギャップには、感動さえ覚えることになるでしょう。
それは誰もが、簡単に真似をできるものではないにしても、『一寸の虫にも五分の魂』の自分でも…お手本にしたいものだと思います。生徒さんを立派に高校へ進学させ、一流大学へ入ったと聞くまでは、「老兵は死なず」でがんばっていきたいなぁと思う今日この頃です。
【人間の心身を悩まし迷わせる108つの煩悩】
「魚市場へ行きたい」 『ボートでクルージングしたい』 『室戸岬へイシダイ釣りに行きたい』 『大久保の包丁をもっと集めたい』
★遊ぶことばかり考えている自分がいます。孔子先生の言われた「・・・五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)ふ・・・」とはほど遠い(~□~#)
生徒さんを今まで3回ボートでクルージングに連れていきました。屋島から出港して無人島へ上陸して泳いだり、生徒さんにフルスピードで運転させたり…キャッキャッと喜んでいます。その様子を見て、わたしの表情もやわらぎ、ほおがゆるみます。
保護者が「先生も泳いだそうですねぇ」
「そんなん当たり前じゃん。老兵はまだまだ1kmくらい泳ぎます。プンプン!」・・・メガネは水没したけれど・・・
中学3年生までの数学問題なら、いきなりの質問にも、リアルタイムで解説できる。解けない問題など無いわ!と高をくくっている自分にも困っています。
『油断大敵』"(>0<)"・。
中学理科の学習方法(その一)
①物理分野
物理分野では様々な法則や公式が出てきますが、それを単に暗記しただけでは応用力はつきません。なぜそのような法則や公式になるのか原理を「理解」することができれば、第1関門突破です。物理分野については、予習よりもむしろ復習を重んじてください。
学校で学んだ原理を使って、様々な問題集の基礎~応用レベルまで「解く」ことを、復習として行っていきましょう。はじめは公式を覚えるだけの状態でも、その公式を使って種々の問題を解いていくうちに、公式の意味を理解できるようになってきます。そして解けるようになれば物理は楽しくなってきます。また、物理で出てくる様々な単位については、常に意識して頭の中で整理しておきましょう!
②化学分野
化学分野について皆さんにとってまず必要なことは、物質名とその性質を「覚える」ことです。その他、実験器具の使い方など「覚える」ことが、最初はたくさん出てきます。化学についても物理と同様、予習よりもむしろ復習を重んじてください。
復習の仕方は、学校で学んだ「物質名とその性質」について、自分で表にしてまとめて覚えることです。その表を何も見ないで、正確にまとめることができれば第1関門突破です。表についてはオリジナルで構いません。そして、皆さんが覚えた物質名とその性質を使った計算問題が出されることがあります。これに関しては、問題の中で様々な「表」や「グラフ」が出てくることが多いです。
問題を解く中で「表」や「グラフ」を読み取る力もついてきます。その力をより早くつけるためにも様々な「表」や「グラフ」が出てくる化学計算に触れていきましょう!!
モチベーションを保つためには
モチベーションには「外発的モチベーション」「内発的モチベーション」の大きく分けて2種類があります。
「外発的モチベーション」とは、
・勉強しないと怒られるから勉強する
・テストで良い点とれば何か買ってもらえるから勉強する
といったようなモチベーションです。
「内発的モチベーション」とは、
・問題を解くのが楽しいから勉強する
・もっといろいろなことを知りたいから勉強する
といったようなモチベーションです。
一般的に、「内発的モチベーション」で学習したほうが・集中して学習ができる・学習の効率がよいと言われています。
「内発的モチベーション」を持たせるためには好奇心を育てたり、いろいろなことに挑戦させたりと、自らもっと学習したいという環境を用意しなければならないが、これがなかなか難しい。
そもそも幼児のうちは勉強に対して「内発的モチベーション」を持っています。親が何も言わなくても、兄や姉が勉強している姿を見ると自分も勉強したいと言われた経験はありませんか?実際、小学1年生のころは勉強が楽しいという子どもは非常に多く感じます。
それが、親から勉強しなさいや、勉強の対価として何か買ってもらうことなどがきっかけで、せっかくの「内発的モチベーション」が「外発的モチベーション」に変わってしまうことがあります。
事実、東大生には親から勉強をしなさいと一度も言われたことがないという子が多いです。自分で勉強している間はそっと見守り、習い事などの違った環境で「内発的モチベーション」を育てる。好きこそものの上手なれ!
「内発的モチベーション」を大切にしてあげてください。
『商人とロバと塩』
一匹のロバを飼っている商人が、海辺では塩を安く仕入れる事が出来ると知って、塩で一儲けしようと考えました。そして、彼は沢山の塩を買い込み、ロバの背に積んで家路につきました。
ところがその途中、うっかり足をすべらせたロバは、よろけて川に落ちてしまいました。
すると背負っていた塩が水に溶け、荷物が軽くなったロバは楽々と起き上がり、身軽に旅を続ける事が出来たのでした。ところが商人は残った塩を売り終えると、すぐにロバを連れて道を引きかえし、今度はさっきよりももっと沢山の塩をロバの背に乗せました。
ロバはやっとの思いで先ほど落ちた川のところに差し掛かると、今度はわざと水の中に落ちたのでした。そして背中の荷物が水につかると、また軽々と立ちあがり、しめしめと思いました。またしても、辛いことを上手く回避することができた……と、少なくともロバはそう思っていました。
でも商人は、そんなロバのたくらみに気づき、次は海綿をたっぷりと積んで帰ることにしたのでした。そして帰り道、川にさしかかった時、またしてもズル賢いロバはわざと川に落ちました。すると今度は、さっきとは反対に海綿が水を含んで大きく膨らみ、よけいに重くなってしまいました。結果的にロバは、最初の2倍は重くなってしまった荷物を運ぶ羽目になったのでした。
「ズルいことをすると、いつか自分に報いが来る。そんなに上手い話や出来事は、そう何度も続かない」といったところでしょうか。実際、ロバに背負わされた塩は、そのまま仕事や学習に当てはめて考えることができそうです。それこそ単調でつまらない仕事だったり、話の合わない同僚だったり、たいくつな暗記学習であったり。
だからといって仕事・学習をすぐに辞めてしまっては、また同じように理由をつけて辞めてしまうとも限りません。一度辛いことから逃げてしまうと、人はそれが癖になって逃げたいと思ってしまうもの。
誰しも心当たりのある話題だけに、いま仕事や勉強で悩んでいる人は問題を真正面から受け止めて解決しようとする心持ちと勇気だけは、忘れないようにしたいですね。